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授業の内容(Course Description) |
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学校教育活動の基本は、どのようにして教育課程を編成するかにかかっている。教育課程の編成は学習指導要領によって、一定の考え方が示されている。いかにして弾力的な取り組みを行い、特色ある教育活動を実施するかが今日的な課題でもある。
我が国における教育課程の歴史と現状、教育課程編成の今日的な課題を明確にする。また、教育とは何かという基本を踏まえ、かつ、学校で学ぶ児童・生徒の姿が浮かび、児童・生徒の実態が読みとれるように努めながら教育課程論の授業を行う。事例分析やディベート、ロールプレイング等の手法もできる限り取り入れる。次のような内容を指導する。
(1) 我が国の教育課程編成の歴史と意義
(2) 教育課程編成の原理と方法
(3) 教育課程編成と特色ある教育活動
(4) 教育課程の今日的な課題 等
学校における教育課程の意義と課題を理解し、教育課程の編成を実践的に検討することもできるようにする。
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2. |
授業の到達目標(Course Objectives) |
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・教育課程の意義と歴史を理解できる
・教育課程の今日的な課題を理解できる
・教育課程の編成等を実践的に構築できる。
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3. |
成績評価方法(Grading Policy) |
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・授業への参加(出席、授業中の活動、小課題等)40%、
レポート(2回)30%、定期試験(課題論文)30%
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テキスト・参考文献(Textbooks) |
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・テキスト 『教育課程論』 柴田義松 学文社
・参考資料 『幼稚園教育要領』、小、中、高、特別支援学校学習指導要領
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学生への要望・その他(Class Requirements) |
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・学校教育の充実は、教育課程がどのように編成、管理されているかである。教師を目指す者にとっては必須の教職科目である。実践的な内容を多く取り入れるので、積極的に受講すること。希望する学校の教育課程が構築できることを期待する。
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授業の計画(Course Syllabus) |
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【第1回】
オリエンテーション
・授業の目的と内容、授業の進め方・受け方、参考文献、シラバスの内容、評価の仕方等
・教育課程の意義
【第2回】
教育課程の歴史的展開 1
・近代までの教育課程論
・国家主義教育課程の成立と改革の試み
【第3回】
教育課程の歴史的展開 2
・現代の教育課程論
・戦後「新教育」のカリキュラム改革
【第4回】
学習指導要領の変遷
・学習指導要領の意義と法的拘束力
・学習指導要領の変遷
【第5回】
新学習指導指導要領の趣旨 1
・幼稚園(教育要領)
【第6回】
新学習指導指導要領の趣旨 2
・小学校
【第7回】
新学習指導指導要領の趣旨 3
・中学校
【第8回】
新学習指導指導要領の趣旨 4
・高等学校、特別支援学校
【第9回】
教育課程と特色ある教育活動 1
・特別活動と教育課程
【第10回】
教育課程と特色ある教育活動 2
・道徳教育と教育課程
【第11回】
教育課程と特色ある教育活動 3
・総合的な学習の時間と教育課程
【第12回】
教育課程と特色ある教育活動 4
・特色ある学校づくりと教育課程
【第13回】
新しい教育の創造 1
・文部科学省研究開発学校の教育課程
【第14回】
新しい教育の創造 2
・小中一貫校、中高一貫校等の教育課程
【第15回】
新しい教育の創造 3
・新しい教育に対応した教育課程
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