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授業の内容(Course Description) |
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統計データやデータ処理に関するエクセルの基礎を確実に習得し、統計的考え方(Statistical Thinking)とデータ処理の基本を身につけることを目的とする。エクセルは、表計算ソフトとして発達し、表型のデータを中心に、事務処理、データ分析、文書処理にも使える。データ処理の考え方と技法、統計的考え方、統計的方法などは社会に出てからも大変役に立つ。 春学期は、情報の入力、表の作成、編集、印刷、グラフ作成などの基礎的技法を学ぶ。また、統計処理としては、データの分布を把握するための、楽しい手法を学習する。高校では学ばない「幹葉表示」、「箱ひげ図」、「外れ値の検出」などをじっくりと扱う。データをその大きさの順に並べ替えて、グラフ化したり分析する手法も学ぶ。
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授業の到達目標(Course Objectives) |
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エクセルの表計算、入力、グラフなどの機能を使って、データ処理の基本となる手法を習得する。
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成績評価方法(Grading Policy) |
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毎週の演習課題を着実にこなすことが重要で、15回の授業中10回以上の出席が必要である。演習課題に対するレポートと教室での参加度(出席状況を含めて評価ウェイトは70%)、期末テスト(30%)による。
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テキスト・参考文献(Textbooks) |
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テキスト(必携) 『よくわかるシリーズMicrosoft Office Excel2007基礎』、FOM出版(富士通オフィス機器) 参考書 『よくわかるシリーズMicrosoft Office Excel2007応用』、FOM出版(秋学期テキスト) 『よくわかるシリーズMicrosoft Office Excel2007ドリル』、FOM出版 『よくわかるシリーズMicrosoft Office Excel2007実用ヒント集』、FOM出版
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学生への要望・その他(Class Requirements) |
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コンピュータの配置されている情報教室を使うが、教室によって、コンピュータを各自が持ち込む必要があるかもしれない。 第1回・第2回の授業は、全体の学習計画を立てるために大変重要。テキスト、コンピュータ、接続ケーブルなしに履修することは不可能です。忘れずに持参すること。普段、欠席したときに、配布資料をコピーさせてもらったり、次の宿題について教えてもらったりできる友達を作っておくこと(学習計画に記入すること)。
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授業の計画(Course Syllabus) |
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【第1回】 授業計画を理解する。受講者は、次回までに「○○を統計的・経営学的に学習する」というテーマを設定し、学習計画を立てる。○○の例。環境問題、サッカー、コンビニ、観光ビジネス、自動車産業、音楽ビジネス、スポーツ経営、など 【第2回】 テキスト第1章(エクセルの基礎知識)。学習計画を検討する。他の人の計画を聞いて参考にし、計画を固めて、次回に提出する.テーマに関連する調査統計(官庁統計など)を調べる。あるいは、観察によってデータを集める。 【第3回】 第2章(データの入力・編集)。各自の処理結果などを印刷できるようにする。統計表とデータを検討する。各自がテーマに関連する統計またはデータを持参して説明する。データをどのようにグラフ化できるかなど検討する。データの背景となる社会の状況と調査の対象となっている母集団を考える。 【第4回】 第3章(表の作成)。統計表などの構造を観察する。 【第5回】 第3章(表の作成・練習問題)。成績などのデータ一覧表を作る。 【第6回】 第4章(数式の入力)。表の周辺の使い方。合計、平均、データの個数の数え上げなどを学ぶ。 【第7回】 第4章(数式の入力)。サイコロ実験によって確率を考える。サイコロを教材に、確率分布を習う。期待値について学習する。サイコロ投げの記録をエクセル及び手処理で処理する。カウントの仕方について習う。 【第8回】 第5章(表の印刷)。前半の復習。 【第9回】 第6章(複数シートの捜査)。重要な統計の折れ線グラフを描いて観察する。 【第10回】 第7章(グラフの作成)。幹葉表示、5数要約、箱ひげ図について学ぶ。 【第11回】 第7章(グラフの作成の練習問題続き)。外れ値について学ぶ。外れ値とは何か、外れ値の平均値へ影響、平均値と中央値との違いなどを学ぶ。 【第12回】 第7章(グラフの作成)。グラフの作成と統計表の見方(2)データを大きさの順に並べ替えて、分析する。 【第13回】 第8章(データベースの利用)。格差の指標であるジニ係数について学ぶ。 【第14回】 総合演習を行う。 【第15回】 テキスト総合練習問題。前期のまとめを行う。
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