Web Syllabus(講義概要)

平成21年度

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文章表現B 青木 修三
選択必修  2単位
【経済】 09-1-1110-1881-04

1. 授業の内容(Course Description)
(1)前期同様、「状況に応じた適切な自己表現力をきちんと身につける」ことを主眼に「朗読」、「レジュメ作成」、「スピーチ」などによる訓練は継続するが、今期は実社会での使用頻度の高い「履歴書」、「レポート」、「プレゼンテーション」、「ビジネス文書」などより実務的な表現形式書類の作成方法の充実を目指します。

(2)一方、重要な「コミュニケーション」手段と考えている「グループ討論」は、より自由度を拡げ参加者が広範な事象に関心を持つとともに、適切な自己表現を行うための場所として活用して行きたいと考えています。
 毎回、新聞・雑誌などの材料を使用し、時事問題などを解説、討論することにより、多様な問題を自分の頭で考える習慣を身につけるようにします。

(3)「プレゼンテーション」については、できれば外部有識者による特別講義を(講師の表現方法について批判的な眼を持って)受講する機会を創り、意見交換の場を設けたいと思っています。
2.
授業の到達目標(Course Objectives)
 「ルールや状況」は重視しつつ、「自分の言葉で言いたいことや書きたいことを自由に表現」出来る若者の育成を目指すとともに、その過程で出来れば「読書の食わず嫌い」や「仲間内だけで通ずる言葉の使用頻度」をより少なくして行くことも目標としています。併せて、実社会で直ぐに必要となる履歴書など形式的な書類については、簡潔な中にも作成者の熱意や誠意が自然に表れる書類を作成出来るようになることを狙います。
3.
成績評価方法(Grading Policy)
 平 常 点(50%):フェイス・トゥ・フェイスのコミュニケーションはIT技術が発達した現代こそ重要
 定期試験(50%):「履歴書」ならびに「小論文」の作成および表現力(漢字力・熟語力)のテスト
4.
テキスト・参考文献(Textbooks)
 テキスト:とくに指定しません。
 参考文献:戸田山和久『論文の教室 レポートから卒論まで』NHKブックスなど。
 朗読には、「内外古典から現代小説までの多数の生きた教材」から選択し使用します。
5.
学生への要望・その他(Class Requirements)
 現在(2009年8月)は経済活動が芳しくなく、企業部門などではきわめて防衛的な姿勢が目立ち、学生諸兄も心配事が多いと拝察します。氷河期のような今の時代こそ「自分の言葉」で適時適切に語ることがより重要になっています。多くの友人との生きたコミュニケーションを通じ逞しく難局を乗り切ってください。一教師として精一杯協力します。「明けない夜はない」ことを信じて頑張られることを切に祈っています。
6.
授業の計画(Course Syllabus)
【第1回】
 イントロダクション(自己紹介)と前期の復習(レポート、テストを審査・採点して)
【第2回】
 文章の書き方 I(履歴書は重要な自己表現書類)
【第3回】
 文章の書き方 II(履歴書作成の実践)
【第4回】
 文章の書き方 III(履歴書完成と見直し)
【第5回】
 レポートの書き方 I(テーマの選定)
【第6回】
 レポートの書き方Ⅱ(構成の重要性)
【第7回】
 レポートの書き方Ⅲ(結論のあり方)
【第8回】
 レポートの書き方Ⅳ(サマリーの作成)
【第9回】
 レポートの書き方Ⅴ(出典、参考文献等ルールの遵守)
【第10回】
 プレゼンテーションI(用途に応じた作成方針)
【第11回】
 プレゼンテーションⅡ(媒体の選択、レジュメかパワー・ポイントか)
【第12回】
 プレゼンテーションⅢ(外部有識者によるプレゼンテーション)
【第13回】
 ビジネス文書の作成(ビジネス文書の種類、重要な作成目的と簡潔性)
【第14回】
 組織内における電話の受け答え(正確性と礼儀)
【第15回】
 今期の復習と期末テスト