Web Syllabus(講義概要)

平成21年度

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地域情報論 II 野本  敬
2群  2単位
【二群】 09-1-1500-1890-02

1. 授業の内容(Course Description)
 われわれは、ふだんは自分の住む世界は一定のまとまりを持ったさまざまな「地域」からできている、と考えている。しかし、その「地域」のまとまりを切り取る区分や、その結果生まれる「境界」は、じつは多分に恣意的に設定されたものでしかない。ではその「区分」を見直すことでどのような世界がみえてくるか、中国の雲南省を例として考えてみたい。秋期では、地域のミクロな垂直的な土地利用および環境変化の事例から、地域理解について考えていこう。
2.
授業の到達目標(Course Objectives)
 われわれの眼前の現状を理解するうえで、背後でさまざまな要因が関連して地域の現状をつくっていることについて、主に歴史的な角度から学ぶ。
3.
成績評価方法(Grading Policy)
 出席(20%)および期末に実施するテスト(80%)により成績評価を行なう。
4.
テキスト・参考文献(Textbooks)
 教科書はとくに指定しない。授業に必要な参考資料は適宜プリントを配布し、関連文献はその都度紹介する。
 授業の理解を助ける参考文献として
 世界史リブレット83『東ユーラシアの生態環境史』上田信著、山川出版社、2006年を挙げる。
5.
学生への要望・その他(Class Requirements)
 講義で紹介する内容を、図書館を活用する等、自主的に関連する文献を読み、さらに理解を深めてくれることを希望する。なお、講義中は私語を慎むこと。
6.
授業の計画(Course Syllabus)
【第1回】
 イントロダクション:雲南省とは?
【第2回】
 雲南の民族文化
【第3回】
 雲南の地理条件と土地利用
【第4回】
 各民族の生業と地理的分布①
【第5回】
 雲南の交通ルートと地域へのかかわり
【第6回】
 雲南の生態環境史①移民
【第7回】
 雲南の生態環境史②農業
【第8回】
 雲南の生態環境史③鉱業
【第9回】
 雲南の生態環境史④商業
【第10回】
 雲南の生態環境史⑤開発と環境変化
【第11回】
 雲南の生態環境史⑥環境破壊とその影響
【第12回】
 雲南の生態環境史⑦地域社会の変化とその対応
【第13回】
 各民族の生業と地理的分布②
【第14回】
 以上のまとめ
【第15回】
 まとめ・テスト(予定)