1. |
授業の内容(Course Description) |
|
エクセルの利用は、単にグラフを作ったり、売上の計算やデータの管理にとどまらない。 たとえば「50年後の日本の人口は?」「明日の株価の予想価格は?」「わが社の売り上げは、どうすれば倍になる?」・・・ 昔は、こうした計算は容易ではなかった。しかもとても難解だった。しかしコンピュータやエクセルの普及により、こうした計算が正規の手順を踏めば、誤差まで含めて正確に導くことができる。皆さんには、そこまでトライしてほしい、 こうしたコンピュータの能力をフル活用することによって得られるメリットは計り知れず、英語と同様、現代の情報/国際競争社会を生き抜く上で必須である。またそうした能力は、皆さんの大学生活での学問を遥かにリッチにしてくれる。 Excelは、世界中で使用されているソフトである。学校による成績管理から企業での売り上げ管理、国の統計情報、実験データの解析など、大変に幅広い利用範囲をもつ。 その用途は、「データの管理」「グラフの作成」「高度な計算」「統計」「データベース機能」など、実に様々である。まさに、情報処理の核心の1つをなすソフトである。 この授業では、「表やグラフの作成」「四則計算」「関数の基本」といったビギナー向けの基本事項からスタートし、「統計解析」「社会調査」「データ解析」といった、Excelの醍醐味ともいえる機能までをマスターすることを目標とする。ビギナーも全く気にすることはない授業構成になっている。 また、数学などの前提知識はまったく必要ない。それがなくても結果が出せるのが、コンピュータのよいところである。 (取り扱うテーマ) ①Excelの基本 ②統計/データ解析を中心とした応用 ③社会調査や、社会科学におけるExcelの具体的な応用方法 *情報技術は、実社会で役立つスキルである。楽しみながら参加してほしい。たとえば企業のデータを分析するときは、社長やマーケティング担当になったつもりで分析してほしい。 *また、単にソフトを使いこなすだけでなく、実社会で役立つようなテーマを取り扱う。意欲的に想像力豊かに参加してほしい。
|
2. |
授業の到達目標(Course Objectives) |
|
「エクセルを、現実社会で応用可能なレベルにまで、使えるようになること!」それが目標である。もちろん、得意分野は人によって違うので、自分の得意なことを発見して、取り組んでほしい。エクセルの基本については前半で網羅的に行い、整理する。 その上で、応用事項に進む。 できる限り、現実社会でどう使われているかを意識して行う。 点数を厳密につけるテストは行わない。努力すれば、皆さん完璧にマスターできる。 その代わり、自分で考え、取り組む主体的な場としたい。
|
3. |
成績評価方法(Grading Policy) |
|
1.毎回の授業での提出課題(40%) 2.授業内で行う演習(1回)(30%) 3.出席状況・平常点(30%)
|
4. |
テキスト・参考文献(Textbooks) |
|
授業において必要に応じて紹介する
|
5. |
学生への要望・その他(Class Requirements) |
|
・情報科目では、欠席をすると、内容に付いていけなくなってしまうので、欠席をしないようにお願いしたい。 ・学生によって、自宅や学校での情報環境により、最初からスキルに差があるものなので、授業ではあくまでも初心者であることを前提に授業を行う。 ・質問などは積極的に行って欲しい。
|
6. |
授業の計画(Course Syllabus) |
|
*学生の状況を見て、柔軟に予定や順序、内容を変更する可能性がある。 【第1回】 イントロダクション ・授業の方向性・内容の説明・成績評価などの説明・学内LANのシステム紹介など 【第2回】 表計算① ・表計算ソフトExcelについて ・Excelの画面構成、セルへの数値入力 ・値のクリア、移動など ・オートフィル・四則計算・基本グラフの作成 ~ビジネスデータ、経済データなどをグラフに~ 【第3回】 表計算② ・グラフの作成と使い分け・複雑なグラフ ・様々なデータのグラフ化・指数、割合計算 ・関数について・主な関数(平均や合計など) ・主な関数を用いて表を完成する・条件付書式 ~売り上げ計算などを行ってみる~ 【第4回】 表計算③ ・関数の応用と論理関数(IF、AND、OR関数など) ・ネスト関数で条件を分岐 ~自分のほしい情報を抽出する~ 【第5回】 表計算④ ・演習(基本事項の演習) 【第6回】 表計算⑤ ・計量分析と統計の手法(1)~統計分析の基本~ 【第7回】 表計算⑥ ・計量分析と統計の手法(2)~統計分析の応用~ 【第8回】 表計算⑦ ・社会調査などの分析手法 【第9回】 ・クラスでテーマを決めてアンケート調査を行い、統計的に分析してみる. 【第10回】 ・インターネットから情報を入手し、Excelで解析をかけてみる(白書や総務省統計局など) 【第11回】 ・計量分析と統計の手法(3)~統計分析の活用 ビジネスや実験などの場面を想定して~ 【第12回】 ・計量分析と統計の手法(4)~統計分析の活用 ビジネスや実験などの場面を想定して~ 【第13回】 ・その他の応用項目 【第14回】 ・学期の予備日とする 【第15回】 全体の進捗状況に合わせ、演習や質疑などを行う予備的な回とする
|