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授業の内容(Course Description) |
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サークルでもクラスでも市町村でも国家でも、組織には常に蓄積されたデータが存在する。それをデータベース(DB)という。そうしたDBを効率的に蓄積し、修正し、有意義な情報を引き出すことで、組織を運営でき、また問題を処理できる。 ある市町村にいる高齢者の人数を調べて対策を打ったり、または学校で欠席がちな人を調べたり、あるいは客の好みを調べて戦略を立案することは、みなDBを効率的に運営してはじめて可能になる。情報処理III(データベース基礎)の授業は、そうした認識に基づいて構成することとしたい。 授業では、マイクロソフト社のaccess、その他Excel(ただしExcelはデータ解析およびDB機能を中心)などを主に使用する。その他関連するソフトとの連携も積極的に行う。 授業では、単にソフトの使用法を覚えるだけでなく、むしろそれをどういう社会的なシチュエーションで使いこなすかも考えていきたい。たとえば「君がある店のマネジャーだったら、客からのアンケートをどう活用するか」といった具合に… ビギナーであることを前提に授業をおこなう。Accessなど触れたこともなくても、将来的にITと長く付き合い、使いこなしたい学生を対象をしているので、意欲的に参加して欲しい。
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授業の到達目標(Course Objectives) |
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・データベースの社会的な意義・必要性について理解する。 ・アクセスの操作方法を学び、使えるようにする。 ・実際の社会でも役に立つようなデータベースの駆使についても学ぶ ・データの解析方法などを学ぶ。 *厳密に点をつける意味でのテストは行わない
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成績評価方法(Grading Policy) |
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1.毎回の課題提出(25点) 2.授業内で行われる演習または作品(50点) *難解なものでは全くなく、理解の確認と発想を問うものとしたい 3.出席状況・平常点(25点) *1~3までの合計100点で成績評価する。ただし、1~3それぞれにおいて、2/3の成績を獲得してほしい。
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テキスト・参考文献(Textbooks) |
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必要に応じて授業で紹介する
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学生への要望・その他(Class Requirements) |
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・本授業は、情報社会を生き抜く上で非常に有用なスキルを学ぶので、積極的に授業参加し、わからないところは質問して完全にマスターして欲しい。 ・IT技術は、内容は難しくはないが、一度欠席すると次回に全く分からなくなってしまいかねないので、欠席は極力しないで欲しい。 ・情報技術は、複雑な内容を簡単に行うスキルなので、身構えることなく、楽しみながら参加してもらいたい。 ・データベースの処理は、将来社会に出て、企業に入っても公的機関に入っても、必須の技術なので、将来的な展望や問題意識を持って臨んで欲しい。
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授業の計画(Course Syllabus) |
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なお、以下の予定は、学生の要望や将来志向性、進捗状況などに応じて、柔軟に変更する可能性がある。 また、以下の毎回において、実社会にかかわるテーマを出しながらソフトをマスターしていく。 【第1回】 (イントロダクション) ・授業の方向性 ・評価形式 ・学内ネットワークシステム 【第2回】 ・データベースとはなにか? ・データベースソフトaccessでできること ・データベースソフトと、表計算ソフト ・画面構成、基本的な入力手順、入力方法① 【第3回】 (演習①) ・基本的な操作 ・オブジェクト、テーブル、クエリ、フォームなど ・自分ならどんなデータベースを作りたいか 【第4回】 (演習②) ・基本的な操作 ・情報の入力、保存、修正、追加 【第5回】 (演習③) ・基本的な操作 ・情報の抽出、レポートにして印刷など 【第6回】 (演習④) ・応用的な操作(画面アレンジ、リレーションなど) 【第7回】 (演習) ・ここまでの内容の確認 【第8回】 (演習⑤) ・エクセルでピボットテーブルなどのデータ処理の技術 【第9回】 (演習⑥) ・データ関数 【第10回】 (演習⑦) ・その他役に立つ関数 【第11回】 (演習⑧) ・他ソフトとの連携(Excelなど) 【第12回】 (演習⑨) ・現実社会でのデータ解析 【第13回】 (演習⑩) ・現実社会でのデータ解析 【第14回】 (演習⑪) ・データベースの今後など 【第15回】 全体の進捗状況に合わせ、演習や質疑などを行う予備的な回とする
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