1. |
授業の内容(Course Description) |
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最初に区分線としての境界の成立・論争を政治地理学的に扱い、地理学の応用例を示す、ついで経済地理学の基礎として学説史的に地域現象の見方や理解の仕方を概説する。
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2. |
授業の到達目標(Course Objectives) |
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地域の違い(地域性)の形成を(1)自然条件(2)距離(3)発展段階(4)位置などの視点からさまざまな解釈ができること、それぞれの視点の長所と短所を理解することを目的とする。
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3. |
成績評価方法(Grading Policy) |
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評価は出席、期末試験、レポートで行う。期末試験では配布プリント・ノートの持ち込みは可であるが、コピーしたノートは不可である。 レポートは課題論文の文献目録からひとつを選び、その要約と感想を書く。 長さ 400字原稿用紙9枚程度(パソコンでは400字30行3枚) 課題論文『西洋思想大事典』第一巻(平凡社刊)内にある論文:グラッケン著『環境と文化』(田邉裕訳)の文末に挙げてある文献リストのうち任意の一冊を取り上げ、その本の要約と感想を書くこと。 なお、課題論文は9月の講義時に配布する。 提出期限と場所 期末試験時に答案と同時に 注意 選択した書名を1行目に、学籍番号・氏名を2行目に記入すること 課題論文『西洋思想大事典』第一巻(平凡社刊)内にある論文:グラッケン著『環境と文化』(田邉裕訳)の文末に挙げてある文献リストのうち任意の一冊を取り上げ、その本の要約と感想を書くこと。 なお、課題論文は9月の講義時に配布する。
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4. |
テキスト・参考文献(Textbooks) |
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『西洋思想大事典』第一巻(平凡社刊)内にある論文:グラッケン著『環境と文化』(田邉裕訳)
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5. |
学生への要望・その他(Class Requirements) |
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経済地理学 I・と合わせて履修することが望ましい。 教育実習履修者は実習の履修届のコピーを添付した追加レポートを提出すること。追加レポートは課題図書の文末にある文献リストのうち期末レポートで選ぶ文献以外の任意の一冊を取り上げ、その要約と感想を書く。 期限:実習終了時、長さ:400字原稿用紙9枚程度
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6. |
授業の計画(Course Syllabus) |
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【第1回】 6.地域のとらえ方 ア)地域論と境界論 イ)行政境界 【第2回】 ウ)境界の成立:都市と農村 (日本の市町村) 【第3回】 エ)境界の成立:熟田村の事例 【第4回】 オ)境界紛争とその解決: 大牟田=荒尾の事例 【第5回】 1.地理学の構造 ア)地理学の発達 【第6回】 ウ)地理学と地誌 【第7回】 2.科学論としての地理学 ア)近代科学と地理学 【第8回】 ウ)地理教育と地理学 【第9回】 3.地域を自然条件から見る ア)古典に見る自然環境決定論 【第10回】 イ)和辻哲郎の見方 【第11回】 ウ)ハンティントンの見方 【第12回】 4.地域を距離から見る ア)様々な産業立地論 【第13回】 イ)都市立地に見る自然環境と距離 (位置から地域を見る) 【第14回】 5.発展段階から地域を見る ア)地形発達史 イ)社会科学の諸理論 【第15回】 6.立地論の具体例による検討
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