Web Syllabus(講義概要)

平成21年度

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経済地理学特講 I 田辺  裕
選択  2単位
【経営学専攻】 09-1-1110-0344-22A

1. 授業の内容(Course Description)
 本講義では、まず都市の定義、立地、発達、機能と都市圏や大都市圈の成立など、主に都市地理学の成果を中心として、経済地理学に迫り、地理学的な見方とその見方による地域構造の理解を中心に行う。とくに基礎として学説史的に地域現象の見方・理解の仕方を概説する.
 後半においては、各人が選択したテキストの各章を読んで報告することによって、主に距離の視点から展開されているさまざまな立地論の現段階を理解する。
2.
授業の到達目標(Course Objectives)
 地域の違いを距離の視点からさまざまな解釈ができること、その長所と短所を理解することを目的とする。
3.
成績評価方法(Grading Policy)
 評価は出席を重視する。ただし受講生が多数の場合には期末テストを行う。受講生の数によっては、演習を含み、以下に挙げるテキストを読んで、その報告を求めることになる。成績は報告を勘案しつつ、出席点によって評価する。
4.
テキスト・参考文献(Textbooks)
 松原 宏 編著(2002):『立地論入門』(古今書院)
5.
学生への要望・その他(Class Requirements)
 現段階では学生の地理学関係の基礎的素養がどの程度のものであるのか分からないので、しばらくは試行錯誤の進行状態になると思われる。学部段階の理解が十分であれば、以下の計画の第一部を短縮し、第二部を拡大する。テキスト講読の進度・方法は学生諸君と相談して決める。
6.
授業の計画(Course Syllabus)
【第1回】
 第一部
  都市地理学から見た経済地理学の基礎的視点
  (ア)都市の定義
【第2回】
  (イ)都市の機能と分類
【第3回】・【第4回】
  (ウ)都市の立地と発展
   クリスターラーの都市立地論、バージェスの都市発展論、その他
【第5回】
 第二部 地域構造の理解
  (ア)地域区分の基礎
  (イ)地域と行政区画
【第6回】
  (ウ)都市の領域
  (エ)農村の領域
【第7回】
  (オ)境界の意義
【第8回】
  (カ)環境問題
【第9回】
 第三部 テキストの講読と報告
 以下は参加者の数によって報告者数が決まる。
  第一章 チューネンの農業立地論
【第10回】
  第二章 ウェーバーの工業立地論
【第11回】
  第五章 クルーグマンの産業立地モデル
【第12回】
  第六章 ポーターの産業クラスター理論
【第13回】
  第七章 リストラクチャリング
【第14回】
  第八章 グローバリゼーション
【第15回】
  講義の補充