Web Syllabus(講義概要)

平成21年度

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演習 I ・ II 和田 正武
選択  各2単位
【経営】 09-1-1110-0584-17A

1. 授業の内容(Course Description)
 【現代産業論】:日本の製造業で元気な業種は今なんだろうか? 自動車産業はどのような世界戦略の元に発展しているのだろうか? 半導体、コンピュータ、デジタルカメラ、などは今後どのような発展をとげるのだろう。ナノテクノロジー、バイオテクノロジーの将来は? 日本の小売業のなかでデパート、スーパー、コンビニ、量販店の勢力図は今後どう変るのだろう? 日本の地域経済を支える地場産業、中小企業の抱えている問題はなんだろう、そしてその今後は?
 ここ数年の著しい経済のグローバル化の中で、企業の吸収合併はすすみ、企業のリストラ、事業の再編が行われている。日本の産業は一方でアメリカと先端技術の開発競争にしのぎをけずり、他方汎用技術分野では、中国が強大な工業国として姿をあらわし、安価な輸入攻勢の中でデフレの危機に直面している。日本の産業はアメリカと、そして中国とどのような棲み分けができるだろうか。今我々はこの大競争の時代の中で、もう一度日本の個々の産業の強さ、弱さを見直し、その将来への変化に思いを馳せなければならない。1年という短い期間であるが、今日の日本の産業を取り巻く状況を再検討し、日本の産業の生きていく道を一緒に考えて見たい。大学を卒業して、実社会に入る前に、先ず自分が就職しようとする産業の実態を知る必要はないか?
2.
授業の到達目標(Course Objectives)
 何よりも関心あるテーマ(産業)を見つけること。そしてそのテーマ(産業)について、自分で文献調査をして、現状を把握し問題点などを分析する事。またその結果を適宜発表し、議論をし、最終的にはレポートにまとめる。こうした訓練を通じて自主的に調査研究を行う能力を高めることを目標にする。なお授業中に産業の分析手法、文献調査の手法等を学び、また発表や議論の機会を用意する。
3.
成績評価方法(Grading Policy)
 通常の授業での発言、発表などの活動状況を評価する。また前期は研究計画の提出、後期はレポートの提出を求める。
4.
テキスト・参考文献(Textbooks)
 各産業動向に関する新聞、雑誌など適宜使用。
5.
学生への要望・その他(Class Requirements)
 将来どのような産業業種に就職するか悩み、迷っている人で、自分でいろいろの産業のことを調査研究し、知りたいという意欲のある学生を求む。
6.
授業の計画(Course Syllabus)
 毎回授業の一部を使い、新聞、雑誌の経済記事をもとに議論を行い、最近の日本の産業を取り巻く環境についての理解を深める。また、ゼミ生は自分のもっとも関心ある産業を選び、その産業に関する文献を集め、分析し、その産業の抱える問題について順次発表する。ゼミ生は企業、工業会等外部への調査も適宜行い、最終的には小論文をまとめる。