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授業の内容(Course Description) |
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現代の経済社会について金融の面から学ぶことを目的とします。金融の面とは貨幣を基本とすることですが、この貨幣が経済社会を円滑に機能させるために最も重要な役割を果たしているのです。貨幣はまた資本あるいは資金として実物経済と緊密な関係を作り出します。金融の面は、制度的には銀行・証券会社・保険会社・郵便局などの金融機関を仲立ちとし、家計・企業・国家などの経済主体間における資金の流れとして現れます。これが金融市場と証券市場という金融システムです。赤川ゼミは最近のサブプライムローン問題を契機とした世界金融危機にみられるように、現代のグローバル化し、ますます複雑かつ様々な問題を含む内外の経済社会について、以上のような金融の面から勉強することを目的とします。そして、この勉強を通して時代の流れに対する鋭敏な感覚と考える習慣とを学びます。
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授業の到達目標(Course Objectives) |
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赤川ゼミでは、1年間で金融問題がある程度理解しうる水準に達することを課題とします。そのためには、まず、基本的な知識とこの知識を前提として考える習慣を養成します。金融経済論の基本的な文献を輪読したり、新聞などに掲載されたタイムリーな記事を検討したりして理論とその具体的姿を学んでいきます。レポートの書き方、問題点の整理の仕方、報告の方法、ディベートのやり方などから、ゼミ員の一人一人が納得しつつ、これらの方法を積み重ねることによって勉強の方法を習得していきます。このような演習形式の授業では履修者の個性が大切であり、各個人の持つ固有の考え方を出来るだけ良い方向へ伸ばすという点に特徴があります。楽しく勉強しつつ、他人とも協調し、同時にゼミ員同士の親睦と人格の陶冶が自然に形成されていくこともねらいです。社会見学やコンパなど大学以外の催し物もそのための大切な機会であり、利用することを予定しています
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成績評価方法(Grading Policy) |
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出席・レポート・報告などの平常点を総合して評価
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テキスト・参考文献(Textbooks) |
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鹿野嘉昭著『日本の金融制度(第2版)』(東洋経済新報社、2006年刊)、その他
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学生への要望・その他(Class Requirements) |
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金融問題に関心のある方、根性と意欲と忍耐力のある方、知的好奇心の旺盛な方、とにかく「何か」をしてみたい方、履修を期待しています。入ゼミに際して、金融の知識は一切問ません。
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授業の計画(Course Syllabus) |
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【第1回】 はじめに 【第2回】 レポートの書き方・発表の仕方などの説明 【第3回】 「日本経済新聞」などを用いて練習(1) 【第4回】 「日本経済新聞」などを用いて練習(2) 【第5回】 テキストのレジュメの作り方・発表の仕方の説明(1) 【第6回】 テキストのレジュメの作り方・発表の仕方の説明(2) 【第7回】 テキストの輪読・報告と討論(1) 【第8回】 テキストの輪読・報告と討論(2) 【第9回】 テキストの輪読・報告と討論(3) 【第10回】 テキストの輪読・報告と討論(4) 【第11回】 テキストの輪読・報告と討論(5) 【第12回】 テキストの輪読・報告と討論(6) 【第13回】 東京証券取引所などの見学予定 【第14回】 「日本経済新聞」の記事を題材にしたレポート発表 【第15回】 まとめ
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