1. |
授業の内容(Course Description) |
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文章表現Aに引き続いて、レジュメ、レポート、小論文、論文の書き方について考える。文章表現Aにおいては、論文等の構成のたて方を主として扱ってきたが、この講義においては、レポート、論文等の文章の書き方を主として取り上げたいと考えている。その意図するところは明快、明確、簡潔でわかりやすい文章を書くための心得はどのようなものであるかということにある。
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2. |
授業の到達目標(Course Objectives) |
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実際に文章を書く場合の手引きや参考になることを期待している。
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3. |
成績評価方法(Grading Policy) |
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出席点によって評価するが、時に応じて適当な課題文の記述を求めることがあり、それも成績の評価において参考にする。
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4. |
テキスト・参考文献(Textbooks) |
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講義はプリントを用いて行なう。論文等の書き方については多くの文献があるが、機会をみて講義プリントの中で適宜紹介していくことにする。
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5. |
学生への要望・その他(Class Requirements) |
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文章を書く機会を普段からできるだけ作ることを希望する。成績は出席点が中心になることを改めて記しておく。
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6. |
授業の計画(Course Syllabus) |
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【第1回】 授業の内容。読みやすい文章を書く基本。 【第2回】 記述したいことが複数ある場合の記述の順序を考える。概要から細部へ、或いは、細部から概要へ。 【第3回】 論理展開の記述の順序を考える。 【第4回】 事実と意見の記述を考える。事実と主張したい意見は明確に区別することが基本である。まず、事実の記述について考える。 【第5回】 意見の記述と意見と事実のかき分けの方法について考える。 【第6回】 明快、明確、簡潔な文章の書き方を考える。まず、明快な文章とは何かを考える。 【第7回】 明確な表現とは何かを考える。 【第8回】 簡潔な文章の書き方を考える。 【第9回】 すらすら読める文・文章の書き方(1)。短い文を書く。複数の修飾語や修飾句がある場合のそれらの配置の構造を考える。 【第10回】 すらすら読める文・文章の書き方(2)。文章のつながりがはっきりしており、首尾一貫した文章の書き方を考える。 【第11回】 意味がいくつにも取れるような紛らわしい文を書かないことを心掛ける。また、文は能動態で書くように努力する。 【第12回】 漢字、漢語、辞書の使い方を考える。また、なるべく難解な漢字や漢語などの使用を避けるような書き方を考える。 【第13回】 パラグラフといわれるある特定の話題をもった文章の集合体の意味、パラグラフの構成、パラグラフの内容、パラグラフの長さ、パラグラフのつながりと配列について考える。 【第14回】 様々な記号の使い方や図表の入れ方など実際に原稿用紙に書く際の心得、原稿の印刷にあたっての注意事項について考える。 【第15回】 一応、この箇所に記しておくが、15回の講義のうち、適当な課題文を書いてもらうような時間を適宜設けたいと考えている。
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