Web Syllabus(講義概要)

平成21年度

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統計学総論 I 川崎 誠一
選択  2単位
【経済】 09-1-1110-1730-11A

1. 授業の内容(Course Description)
 統計学は社会、自然等のほとんどあらゆる研究分野やビジネス等の実践分野で頻繁に活用されている。それは学問や実践とは自然や社会の諸現象を定性的のみならず定量的に測定し、基本的な関係を発見し、活用することであるからである。つまり、統計学は現実と理論とを結合させる手段を科学や実践に提供する。本講義はそのような統計学の基礎部分をなるべく易しく解説することを目指す。統計学は基本的には応用数学の一部門とも言え、ある程度の数式の使用は避けられないが、この講義は数学理論というより統計学的考え方の直感的理解を重視し、基礎的な高校数学以上の知識を前提とはしない。また統計的な考え方を身につけるために、本講義では特に問題演習を重視する。
2.
授業の到達目標(Course Objectives)
(1)統計学の考え方(つまり統計学の中心理論である推定と検定)とは何かを理解する。
(2)簡単な推定と検定を実際のデータを使って実行することを学ぶ。
3.
成績評価方法(Grading Policy)
 評価の70%は試験で行うが、残りの30%は出席点で評価する。試験は計算問題を主として、教科書、電卓、ノート等の持ち込みを可とする。
4.
テキスト・参考文献(Textbooks)
 テキスト: 鷲尾泰俊『日常のなかの統計学』1983年、岩波書店
 参 考 書: 鳥居泰彦『はじめての統計学』1994年、日本経済新聞社
       涌井良幸『統計解析がわかった!』2008年、日本実業出版社
       高橋信『マンガでわかる統計学』2004年、オーム社
5.
学生への要望・その他(Class Requirements)
 前提とされる数学の知識は、微分積分の初歩と指数・対数ぐらいである。自分でできるだけ多くの練習問題を解く努力が特に重要である。授業の終わりに練習問題を提示し、次回に答合わせをするので、各自次回の授業までに必ず解いてみること。
 テキストに掲載されている統計表等を随時参照する必要があるので、テキストは極力入手すること、また試験にはテキスト持ち込み可とする。
 授業内容や他の授業に関する情報は私の授業サイト(http://stat.matrix.jp)に掲載される。
6.
授業の計画(Course Syllabus)
【第1回】
 母集団と標本(1)
【第2回】
 母集団と標本(2)
【第3回】
 母集団と標本(3)
【第4回】
 統計量と度数分布(1)
【第5回】
 統計量と度数分布(2)
【第6回】
 統計量と度数分布(3)
【第7回】
 相関と回帰(1)
【第8回】
 相関と回帰(2)
【第9回】
 相関と回帰(3)
【第10回】
 確率変数と分布(1)
【第11回】
 確率変数と分布(2)
【第12回】
 確率変数と分布(3)
【第13回】
 統計的推測(1)
【第14回】
 統計的推測(2)
【第15回】
 統計的推測(3)