1. |
授業の内容(Course Description) |
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この授業では財政に関する基本的な仕組み、概念と歴史上のさまざまな思想を紹介することを主たる課題とする。それを学ぶことを通じて、各人が税制の仕組みを理解し、また現実のさまざまな財政問題についての判断力がつけばよいと考えている。この授業を履修するにあたって特別の基礎知識を必要とはしない。一般常識さえあれば十分である。
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2. |
授業の到達目標(Course Objectives) |
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現実のさまざまな財政問題についての知識と判断力がつくこと
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3. |
成績評価方法(Grading Policy) |
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授業中に行う抜き打ち試験と15回目の授業時に行う試験による評価
詳しくは最初の授業時に説明する
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4. |
テキスト・参考文献(Textbooks) |
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テキストは使用しない。参考文献としては『図説 日本の財政』をあげておくが、試験のためだけであるなら購入する必要はない。
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5. |
学生への要望・その他(Class Requirements) |
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この授業は同じ担当者の「租税政策論」と内容が重なる部分がある。この「財政政策論」では財政の支出面を多く扱うが、財政の収入面も同じように扱う。財政収入の多くは租税と公債であるのでどうしても内容の重なる部分が出てくる。したがって財政の支出面(例えば社会保障支出)により多くの関心を持つ諸君はこの授業を履修し、「租税政策論」は履修しないでほしい。
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6. |
授業の計画(Course Syllabus) |
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【第1回】
財政学の3つのタイプー英米系、ドイツ系、マルクス主義系
【第2回】
政府の仕事ー大きな政府と小さな政府(スウェーデン型、日本型、アメリカ型)
【第3回】
政府の意思と国民の意思ー公共選択論、投票のパラドックス
【第4回】
資源配分における問題ー公共財
【第5回】
資源配分における問題ー価値財
【第6回】
資源配分における問題ー不価値財
【第7回】
所得再分配をめぐる問題ー租税・社会保障による再分配
【第8回】
所得再分配をめぐる問題ー租税のいろいろな概念
【第9回】
所得再分配をめぐる問題ーわが国の所得税の仕組み(1)
【第10回】
所得再分配をめぐる問題ーわが国の所得税の仕組み(2)
【第11回】
所得税をめぐる問題
【第12回】
課税単位をめぐる問題
【第13回】
法人税をめぐる問題(1)
【第14回】
法人税をめぐる問題(2)
【第15回】
総括と春期の授業全体を範囲とした試験
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