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授業の内容(Course Description) |
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この講義では中国とならびアジアの新興工業国として注目されているインド経済を取り上げる。インド経済の現状から出発するが、インド経済論 I では、現段階に至るインド経済の歴史を振り返るとともに、インド経済が直面している主たる課題を取り上げる。インドは人口11億人で中国に次ぎ、また経済発展の地域的格差も大きく、小国型発展戦略がそのまま適応できない複雑さを持つ。しかし、息の長い高成長が続き、一定の豊かな中間層の形成が見られインド経済が大きく動いていることは事実である。また議会制民主主義の発展という点では、中国とは異なる条件のもとでの発展であり、新たな発展モデルとなっている。この躍動するインド経済を明暗を含め多面的に考察することを課題とする。本講義インド経済論 II では、現在のインド経済をいくつかの視点から掘り下げて考察する各論とする。独立した講義であるが、インド経済論 I を履修していた方が理解しやすい。
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2. |
授業の到達目標(Course Objectives) |
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今後の世界経済の中核の一つとなると見られるインド経済に関する分析視角を得ることによって世界経済に対する基礎的認識を得ること。同時に途上国経済への関心を深める。
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成績評価方法(Grading Policy) |
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期末定期試験によって評価する。
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4. |
テキスト・参考文献(Textbooks) |
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テキスト:配布プリント 参考書は適宜講義で指示する。同時に各種日刊紙を常時参考にすることを薦める。
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学生への要望・その他(Class Requirements) |
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新しい分野にチャレンジしようとする学生、発想の枠を柔軟にしようとする学生、質問・疑問を率直に出す学生を歓迎します。また、未知の世界を知ってそこから将来の生き方・職業選択を考えようとする学生の聴講を期待します。 対象が新しい内容ですので、授業以外で補うことは容易ではないと思います。
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授業の計画(Course Syllabus) |
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【第1回】 インド経済はなぜ注目されるのか。世界同時不況にインドはどう対応してきたか。 【第2回】 インド経済の発展モデルの特異性と他のモデルとの比較 【第3回】 インド経済発展の現状(1) IT産業の発展の図式とその問題点 【第4回】 インド経済発展の現状(2) 多国籍化するインド資本と財閥 【第5回】 インド経済発展の現状(3) 米印経済関係の発展 【第6回】 インド経済発展の現状(4) 周辺諸国との経済関係:東アジアと湾岸 【第7回】 インド経済発展の現状(5) 旧ソ連圏諸国:中央アジアとの経済関係 【第8回】 インド経済の制約要因(1) 財政赤字とその克服:各州の多様性と税制 【第9回】 インド経済の制約要因(2) エネルギー制約と環境問題 【第10回】 インド経済の制約要因(3) インフラ整備とODA 【第11回】 印僑の国際的コネクション 【第12回】 インド経済発展の社会的影響:社会的流動性と格差 【第13回】 パキスタン経済論(1) インド経済との比較 【第14回】 パキスタン経済論(2) 戦略的要地化と経済発展:アフガニスタン経済とパキスタン経済 【第15回】 インド経済論II の総括:新たな発展戦略の模索
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