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授業の内容(Course Description) |
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西アジアとはほぼ中東と同義であるが、アフガニスタン、イラン、トルコ、湾岸アラブ諸国、エジプト、シリア、イスラエルなどをイメージしてもらえればよい。一見日本から遠い地域のようであるが、西アジアは戦争・紛争など今日の国際問題の焦点となっており、日本の政治でさえ、ますますその動向に直結している。他方、西アジアは経済的にも金融的にも次第に存在感を強めている。石油・天然ガス供給国が集中していること、先進国企業の主要株主の座をもねらう巨額なアラブ・オイルマネーの動向、無視できなくなったイスラーム金融・銀行システム、湾岸における金融センターの発展は西アジアの重要性を示している。 西アジア経済を理解するためには、その歴史と同時に文化的背景の理解も必要であり、特にイスラーム教など、われわれの頭脳を柔軟にしないと多くの誤解を生みやすい問題も多い。また経済と政治、経済と軍事、経済と宗教・価値観が絡み合う分野も少なくない。この講義では I において西アジア経済の概観を行うとともに、それを深く理解するためのキーワードの説明・分析を行う。
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授業の到達目標(Course Objectives) |
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西アジアに関する基礎的地理的文化的宗教的知識を習得し、どのような経済的課題に直面しているが、それと日本経済・世界経済とのイメージがもてるようにすること。
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成績評価方法(Grading Policy) |
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期末定期試験によって評価する。
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テキスト・参考文献(Textbooks) |
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テキスト:配布プリント 参考書は適宜講義で指示する。同時に各種日刊紙を常時参照することが望ましい。
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学生への要望・その他(Class Requirements) |
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新しい分野にチャレンジしようとする学生、発想の枠を柔軟にしようとする学生、質問を出す学生を歓迎します。西アジアを通じて異なる価値観が存在することを知ることが、今後国際的に活躍しようとする学生にとって貴重なヒントが得られると信じる。 独習は難しいので授業への出席は重要です。
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授業の計画(Course Syllabus) |
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【第1回】 西アジア経済を勉強する意義はどこにあるか。 【第2回】 西アジアの地理的・歴史的・文化的・経済的特徴 【第3回】 遊牧の伝統・商業・定着民 【第4回】 都市の構造と経済、商人とバザール 【第5回】 イスラーム教と経済活動(1) イスラーム教の特徴 【第6回】 イスラーム教と経済活動(2) 契約概念、喜捨・税金、ワクフ(寄進財産) 【第7回】 イスラーム教と経済活動(3) イスラーム経済入門:利子概念の否定 【第8回】 イスラーム教と経済活動(4) 今日、なぜイスラーム経済は拡大しているのか 【第9回】 石油・ガス輸出と西アジア経済(1) 石油を巡る政治と経済:OPECの結成と発展 【第10回】 石油・ガス輸出と西アジア経済(1) レンティエ国家論 【第11回】 西アジアの革命と「アラブ社会主義」 【第12回】 国有化・補助金と輸入代替工業化政策 戦争と経済 【第13回】 グローバル化と西アジア経済 【第14回】 イスラエルにおけるシオニズム経済 【第15回】 西アジア論 I の総括と問題提起
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