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授業の内容(Course Description) |
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(1)「しっかりとした文章を読む」、「きちんとした文章を書く」、「自分の言葉で内容のある話をする」ことが出来るようになることを目標に、「名作の朗読」、「レジュメの作成」、「興味のある事項に関するスピーチ」などを通じ、基本的な表現方法を学んで行きます。 (2)また、「グループ討論」などを通して、他人の主張を正確に聴く力を養うとともに、出来る限り説得力のある自己表現を行う力を着実に身につけて行きます。 (3)併せて、「手紙文」、「レポート」など実社会で必要不可欠な書類を判りやすく、要領よく簡潔に作成するための「ルール(出典の明示などを含む)」や「習慣」などに意を払いつつ、自分の心や意見、説明したいことがきちんと相手に伝わるような訓練を行って行きます。
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2. |
授業の到達目標(Course Objectives) |
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「状況に応じ目的に則した適切な表現方法」を展開できるような若者が一人でも多くなることを目標の中心としますが、グループ討論など目標達成のための手段の中で、現代希薄化している「フェイス・トゥ・フェイスのコミュニケーション」の場を創造して行くこともまた重要なテーマであると考えています。
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3. |
成績評価方法(Grading Policy) |
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平 常 点(50%):出席することが楽しくない授業は、一に教師、二に学生の責任 定期試験(50%):興味のあるテーマに関する小論文の提出と簡単な表現力(漢字・熟語など)テスト
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4. |
テキスト・参考文献(Textbooks) |
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テキスト:当初から指定することはしないが、クラス構成等を勘案し後刻指定する可能性はあります。 参考文献:戸田山和久『論文の教室 レポートから卒論まで』NHKブックスなど。 朗読には「内外古典から現代小説に至るまで多数の生きた教材」を選択し、使用する予定です。
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学生への要望・その他(Class Requirements) |
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従来わが国の社会では、「阿吽の呼吸」などが尊ばれ、黙っていても胸のうちは判るという良き伝統がありましたが、国際会議で一番重要なことは自分の意見をきちんと表現することです。黙っていると「内容の理解が出来ないか、言葉ができないか、すべてに賛成か」と判断されてしまいます。コミュニケーションの力を信じ、とにかく自己を表現してみましょう!
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6. |
授業の計画(Course Syllabus) |
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【第1回】 イントロダクション(自己紹介など) 【第2回】 文章の書き方 I(基本的事項<用途の把握>) 【第3回】 文章の書き方 II(基本的事項<書き言葉の特徴>) 【第4回】 文章の書き方 III(重要なポイント<接続詞の使用>) 【第5回】 文章の書き方 IV(重要なポイント<構成の重要性>) 【第6回】 文章の書き方 V(重要なポイント<結論の明確性>) 【第7回】 文章の読み方 I(要点の捉え方) 【第8回】 文章の読み方 II(速読と遅読) 【第9回】 手紙文の書き方 I(重要な相手の立場への配慮) 【第10回】 手紙文の書き方 II(慣行とルール) 【第11回】 スピーチの仕方 I(KYの回避) 【第12回】 スピーチの仕方 II(簡潔さとユーモアの重要性) 【第13回】 レポートの作成 I(テーマの選択、結論と構成の重要性) 【第14回】 レポートの作成 II(資料の収集と選択、出典の明示) 【第15回】 今期の復習とまとめ
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