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授業の内容(Course Description) |
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(1)日本銀行、国際決済銀行(BIS)銀行監督委員会、金融取引所、都市銀行および米国投資銀行在籍中の経験・実務等を学生諸兄と共有するよう、実務的な金融論を展開します。 (2)その過程において、わが国金融制度、金融機関の特徴、課題等を明らかにするとともに、金融に関する基礎的な理解力を涵養します。 (3)同時に、最近における未曾有の金融・経済危機の現状、背景、克服への方途などを、新聞等を使い易しく説明するとともに、基礎的な議論や意見交換を行い、積極的な参加の過程の中で、金融に関する現代的な視点が身につくようにします。
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2. |
授業の到達目標(Course Objectives) |
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実務的な金融論を展開して行く過程で、「金融は難しい」あるいは「金融専門家でなくては理解できない」という一般的な「思い込み」を出来るだけ少なくして行くことを目標にします。
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成績評価方法(Grading Policy) |
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平常点(50%):出席確認の意味もあり、通常の授業中においても議論や討論をする機会を設けます。 定期試験(50%):授業に出席していれば回答できるような問題を中心に出題します。
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テキスト・参考文献(Textbooks) |
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テキスト:とくに指定しない 参考文献:池尾和人『入門金融論』ダイヤモンド社(2004) 湯本雅士『基礎から学ぶ金融・財政』東洋経済(2005) 日本銀行金融研究所『わが国の金融制度』ほか
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学生への要望・その他(Class Requirements) |
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経験的な金融論を講義する予定ですので、あまり金融を難しく考えずにできるだけ参加意識を持って出席してほしい。併せて、疑問点等についてはその場で解決を図るよう質問や意見表示を積極的に行ってほしい。
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授業の計画(Course Syllabus) |
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【第1回】 イントロダクション(金融とは何か?・身近な金融商品そして現下の金融危機) 【第2回】 日本の金融制度I(わが国の金融市場・金融制度など金融の枠組み) 【第3回】 日本の金融制度II(わが国金融機関の特色) 【第4回】 日本の金融制度III(中央銀行制度と金融政策) 【第5回】 日本の金融制度IV(中央銀行の業務と役割) 【第6回】 金融機関経営の歴史と展望I(金融の果たしてきた役割とその変貌) 【第7回】 金融機関経営の歴史と展望II(誰のための金融か?そしてどこに行こうとしているのか) 【第8回】 グローバリゼーションと日本の金融I(世界の金融制度と日本の金融) 【第9回】 グローバリゼーションと日本の金融II(日本の国際競争力は?) 【第10回】 グローバリゼーションと日本の金融III(その光と影、新たな課題) 【第11回】 日本の金融・経済危機I(過去の金融・経済危機) 【第12回】 日本の金融・経済危機II(金融危機の背景) 【第13回】 海外の金融・経済危機(米国金融危機) 【第14回】 外国為替と国際金融(円・ドルの歴史と現状そして課題) 【第15回】 今期のまとめと復習(「日本の金融」概観)
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