Web Syllabus(講義概要)

平成21年度

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環境マネジメントB 吉澤  正
選択必修  2単位
【観光経営】 09-1-1120-0571-23A

1. 授業の内容(Course Description)
 環境マネジメントは、今世紀の企業経営にとって、最重要課題のひとつで、競争優位の源泉となる。企業をはじめいろいろな組織の活動・製品・サービスは地球環境・地域環境・人の健康にどのような影響を与えているのか、環境保全のために企業はどのような活動をしているのか、そのために役立つマネジメントシステムはどうあるべきか? ISO14001の環境マネジメントシステムとは何か? 環境にやさしい製品や生産とはなにか? 環境マネジメントシステム審査登録制度とは? などなどをステップバイステップに考えてみよう。環境ラベル、環境会計、環境報告書、PRTR法、LCAなどについてビデオも使って学ぶ。
2.
授業の到達目標(Course Objectives)
 エコ検定に合格するレベルを上回ること
3.
成績評価方法(Grading Policy)
 演習課題に対する小さいレポート(出席状況と教室での参加度を含めて評価ウェイトは70%)、期末テスト(30%)による。
4.
テキスト・参考文献(Textbooks)
 テキスト(必携)
  吉澤 正:『環境マネジメントで考える』、日本規格協会、2005.(春学期からの継続)
  吉澤 正:『ISO14000入門改訂版』、日経文庫、2005.
 参考書 
  JIS Q 14001、 JIS Q 14004などの規格類。
  岡本 眞一:『環境マネジメント入門』、日科技連、2002.
  東京商工会議所編:『エコ検定公式テキスト』
5.
学生への要望・その他(Class Requirements)
 習うだけでなく考えながら学び、自分の考えをすこしずつまとめてほしい。
6.
授業の計画(Course Syllabus)
【第1回】
 後期の学習計画を立てる。
【第2回】
 テキスト第7話。環境パフォーマンスは改善できるか。環境レポートを読もう(1)。
 企業は環境保全にどのように取り組んでいるか。電機・精密機器メーカーでは。ゴミゼロ運動。環境技術開発。
【第3回】
 テキスト第8話。環境レポートを読もう(2)。(第2のテキストも使用、第V章)
 企業は環境保全にどのように取り組んでいるか。建設会社では。ビルの省エネ。
【第4回】
 テキスト第8話。環境レポートを読もう(3)。企業は環境保全にどのように取り組んでいるか。鉄道会社では。ホテルやスーパーでは。容器のリサイクル。
【第5回】
 テキスト第8話。環境コミュニケーションとは何か。自治体では?
【第6回】
 テキスト第9話。ものづくりと環境適合設計。品質機能展開の考え方。要求品質の展開表を作ろう。ボールペン、傘、コンビの弁当、肉まん、電気製品など。
【第7回】
 テキスト第9話(続き)。要求品質の展開と環境にやさしい製品の考え方。
【第8回】
 ISO14000シリーズとは(第2のテキスト使用、I章、II章)
【第9回】
 テキスト第10話。環境マネジメントシステムとその審査登録制度(第2のテキストも使用、III章)。日本は世界一の登録件数。
【第10回】
 環境マネジメントシステム審査登録制度(第2のテキストIV章)
【第11回】
 環境ラベルは役に立つか。ビデオを見て討論も行う。エコーマークの類にはどんなものがあるか。役立っているのか。
【第12回】
 ライフサイクルアセスメント(LCA)の考え方。ビデオを見て討論も行う。
【第13回】
 PRTR法。リスクマネジメントの考え方。有害物質の管理。従業員の健康と安全。
【第14回】
 テキスト第11話。環境マネジメントと環境経営の動向。
【第15回】
 年間のまとめ。環境マネジメントについて何を学んだか。