Web Syllabus(講義概要)

平成21年度

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簿記 I 明石 守
選択  2単位
【人間文化】 09-1-1120-0600-13A

1. 授業の内容(Course Description)
 簿記は事業活動を数値で表すためのツールであり、実社会においては経理部門だけでなく事務系・技術系を問わずほとんどの部門で必要とされる知識である。
 簿記原理Iでは複式簿記の構造ならびに一巡の手続き等基礎的知識の習得に重点を置く。
 また、小論文・演習問題を主体とした授業内テストにより文章能力の育成も併せて行う。
2.
授業の到達目標(Course Objectives)
 簿記原理Iでは複式簿記の基本原理ならびに会計取引の仕訳・記帳から貸借対照表ならびに損益計算書の作成に至るまでのプロセスの習得を目標としている。
3.
成績評価方法(Grading Policy)
 授業内容の区切り区切りで行う2回の小論文・演習問題テスト(各25%)と最終回に行う総合テスト(50%)で評価する。
4.
テキスト・参考文献(Textbooks)
 大橋信定・岩淵昭子 著 『新版 詳解現代簿記論』 創成社
 上記テキストに含まれない講義テーマについては都度授業の冒頭にレジメを配賦する。
5.
学生への要望・その他(Class Requirements)
 本講座では複式簿記の基本的な考え方と基礎的な演習問題を通じて初歩的な実務要領を習得することを期待する。
 なお、後期の複式簿記IIではより詳細で具体的な会計処理の講義を行うので前期・後期一体のものとして受講されるのが望ましい。
 下記の「授業の計画」で示すように、簿記に関する初歩的知識の学習からスタートして漸次掘り下げた内容に移行していくため継続的学習が必要であり、そのため極力出席の努力を期待する。
6.
授業の計画(Course Syllabus)
【第1回】
 ガイダンス
 今後の授業の進め方ならびに簿記学習の意義、関連科目との関係を説明する。
【第2回】
 簿記の歴史と現代簿記の前提・目的・種類
 簿記発展の歴史ならびに現代簿記の前提・目的・種類等について説明する。
【第3回】・【第4回】
 複式簿記の特徴と基本概念
 複式簿記の特徴ならびに基本概念について説明する。
【第5回】
 貸借対照表と損益計算書における損益(利益・損失)の計算方法
 複式簿記により作成される主要な財務諸表である貸借対照表と損益計算書の損益の計算方法について説明する。
【第6回】
 1−5回授業の総括、第1回小論文・演習テスト
【第7回】~【第9回】
 複式簿記のプロセス−会計取引と仕訳、勘定
 複式簿記により記帳される会計取引ならびに仕訳の方法、勘定について説明する。
【第10回】
 会計帳簿
 会計取引が記帳される仕訳帳−総勘定元帳−補助簿について説明する。
【第11回】
 試算表、精算表
 試算表、精算表の意義・種類と作成方法について説明する。
【第12回】
 7−11回授業の総括、第2回小論文・演習テスト
【第13回】・【第14回】
 決算手続(帳簿決算)・財務諸表の作成
 帳簿決算のプロセスならびに財務諸表(貸借対照表・損益計算書)の作成について説明する。
【第15回】
 前期授業の総括、総合テスト