Web Syllabus(講義概要)

平成21年度

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財務諸表論B 石原 裕也
選択必修  2単位
【観光経営】 09-1-1120-0678-29A

1. 授業の内容(Course Description)
 わが国企業会計は,ここ数年,ビッグ・バンともいわれるほど大きく変動している。本講座は,このような状況のもとで,企業の経営成績と財政状態を表すといわれる財務諸表の何が変わって,また何が変わっていないのか,これを学ぶことを目的とする。財務諸表論 II では,財務諸表論 I で学んだ基礎的知識をベースとして,キャッシュ・フロー計算書,連結財務諸表といった,今日わが国で制度上要求されている様々な財務諸表を説明する。さらに,会計の概念フレームワークについて学ぶ。
2.
授業の到達目標(Course Objectives)
 財務諸表論 I で学んだ基礎知識を前提として発展的内容に理解を進める。
3.
成績評価方法(Grading Policy)
 定期試験を80%程度,出席状況及び受講態度を20%程度で総合的に評価する。
4.
テキスト・参考文献(Textbooks)
 テキスト:新田,村田,佐々木,溝上,神納『会計学・簿記入門』(白桃書房)(最新版を用意すること),石原裕也『企業会計原則の論理』(白桃書房)
5.
学生への要望・その他(Class Requirements)
 毎回の講義が相互に関連していくので,講義の内容を理解するためには,継続的な出席が必要となる。また,実際に計算を行ってもらうので計算機(携帯電話は不可)を毎回持ってくること。なお,科目の特性として,簿記の仕訳を使っての説明が多くなる。したがって,基礎的な簿記知識が必要となる。さらに,財務諸表論 I を履修済みであることが望ましい。
6.
授業の計画(Course Syllabus)
【第1回】
 オリエンテーション
 講義の進め方,成績評価の方法などを説明する。
【第2回】
 財務諸表論 I の復習1
 損益計算書の読み方を説明する。
【第3回】
 財務諸表論 I の復習2
 貸借対照表の読み方を説明する。
【第4回】
 キャッシュ・フロー計算書の概要1
 キャッシュ・フロー計算書の必要性と諸概念を説明する。
【第5回】
 キャッシュ・フロー計算書の概要2
 直接法によるキャッシュ・フロー計算書の作成1
【第6回】
 キャッシュ・フロー計算書の概要3
 直接法によるキャッシュ・フロー計算書の作成2
【第7回】
 キャッシュ・フロー計算書の概要4
 間接法によるキャッシュ・フロー計算書の作成
【第8回】
 会計の概念フレームワーク1
 会計観の先駆としての損益法を学ぶ。
【第9回】
 会計の概念フレームワーク2
 会計観の先駆としての財産法を学ぶ。
【第10回】
 会計の概念フレームワーク3
 今日的な会計観として資産負債アプローチを学ぶ。
【第11回】
 会計の概念フレームワーク4
 今日的な会計観として収益費用アプローチを学ぶ。
【第12回】
 会計の概念フレームワーク5
 収益・費用観と資産・負債観との決定的な相違点を学び,それが会計全体に与える影響を探る。
【第13回】
 連結財務諸表論1
 連結会計の予備知識としての本支店会計を説明する。
【第14回】
 連結財務諸表論2
 連結基礎概念を学ぶ。
【第15回】
 本講座のまとめ