Web Syllabus(講義概要)

平成21年度

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スポーツ経営論 I 福岡 孝純
選択  2単位
【経済】 09-1-1120-1603-11A

1. 授業の内容(Course Description)
 スポーツ経営について包括的に全体像を捉えるとともに、その産業・市場構造を示しながら解説を加える。工業化時代に誕生したスポーツは、1960年代からのメディアの発達とともに急速に発展し、その市場規模を拡大させてきた。現代は、QOL(生活の質)が極めて重要視され、活動的ライフスタイル産業としてのスポーツを経営的見地から考察・分析し、これらの市場に秩序を与え、さらなる発展と質的深化をはかる時代である。本講義では、社会のなかでどのようにスポーツ活動を位置づけ、どのようにスポーツを社会参画させ、またマネジメントしていくべきかについて論じる。
2.
授業の到達目標(Course Objectives)
 スポーツ経営について包括的に全体像を捉えるとともに、スポーツ産業の構成要素とその機能について正しく理解し、またそれらが有機的に連携・連動している状況をとらえることができるようにする。
3.
成績評価方法(Grading Policy)
 授業内に行うショートレポート・感想文及び学期末の課題レポートにより評価する。従って、授業への出席はその前提となるものである。
4.
テキスト・参考文献(Textbooks)
 オリジナルテキスト、視聴覚教材を活用して、スポーツ経営の本質について平易に解説していく。
5.
学生への要望・その他(Class Requirements)
 本講義はスポーツ・マネジメントの中核的な講義として位置づけられるので、積極的な参加を希望する。
6.
授業の計画(Course Syllabus)
【第1回】
 基本的状況:今何故スポーツビジネスか?技術消費文明時代に生きるとはどいういうことか?
【第2回】
 基本的状況:スポーツ活動は情報化時代における新しいインフラストラクチャーであり、ハード・ソフト・ヒューマンの集積化により構築される。
【第3回】
 スポーツビジネスの捉え方①:スポーツ活動の特性、スポーツの社会的位置づけ、スポーツビジネスとは?
【第4回】
 スポーツビジネスの捉え方②:スポーツは見るだけのもの、ファッションやブームではなく、もっと人間の生命の根源に根ざすものである。
【第5回】
 スポーツビジネスの捉え方③:文明病(メタボリックシンドローム、各種生活習慣病、各種ストレス症候群など)の増大にともなって、スポーツビジネスも発展する。
【第6回】
 スポーツビジネスの実態①:スポーツ産業の領域、スポーツと健康づくりの関係、ハード・ソフト・ヒューマンウェアの配分
【第7回】
 スポーツビジネスの実態②:スポーツビジネスの市場規模、スポーツ&フィットネスクラブの現状と課題
【第8回】
 スポーツビジネスの実態③:リゾート&エコスポーツ、リゾートのニュートレンド(サバーバン型リゾート、海外リゾート)、ヘルスツーリズム等
【第9回】
 スポーツビジネスのマーケットスケール①:行動動機、立地、グルーピング、健康度、カレンダー、ライフサイクル、人工加工度、セキュリティ
【第10回】
 スポーツビジネスのマーケットスケール②:行動動機スケール;人間の行動動機と市場形成との関わり
【第11回】
 スポーツビジネスのマーケットスケール③:立地スケール;施設や環境の立地条件による影響
【第12回】
 スポーツビジネスのマーケットスケール④:グルーピング;人間の社会的属性(家族・カップル・クラブ等)による影響
【第13回】
 スポーツビジネスのマーケットスケール⑤:健康度ニーズ;強健者から弱体者までの健康度、各人の特性による影響
【第14回】
 スポーツビジネスのマーケットスケール⑥:その他;カレンダー、ライフサイクル、人工加工度、セキュリティ等のスケールとマーケットの絞込み
【第15回】
 総論