Web Syllabus(講義概要)

平成21年度

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演習 I 佐久間 昭光
選択  2単位
【経営】 09-1-1120-1700-15A

1. 授業の内容(Course Description)
 この演習では、企業行動や産業分析の入門的な学習を行うことを目的としています。産業は、類似の製品を供給する企業の集まりを指しますが、それは企業にとっては、競争の場でもあります。企業の繁栄と衰退は、競争過程をつうじて決まってきます。現在では、技術革新、消費者の嗜好の急激な変化、競争のグローバル化によって、企業をめぐる競争環境は、かってのように安定的なものとは言えません。他方、競争環境は、企業にとって、すべてが与えられたものではなく、企業は、主体的に、競争環境の一部を自社にとって有利なものになるように変革することができます。
 この演習では、平易に書かれた産業組織論の入門書の購読、討論をつうじて、企業行動や産業を分析する方法を学びます。また、産業や企業が、個別企業の観点からだけではなく、社会全体の観点から、望ましい貢献をしているかどうかを考えることが、この演習での重要な視点となります。
 演習では、毎回複数の報告者を決めて、発表するという形で進めていきます。報告者は、A4用紙1枚程度のレジュメ(要約)を作成して、全員に配布します。報告者以外の受講者もきちんと予習をしてきて、全員で討論を行い、内容の理解を深めていきます。
2.
授業の到達目標(Course Objectives)
 産業組織論の基本的な用語・概念を正確に理解し、現実の企業間競争や企業間取引を経済学の論証方法を用いて考察する基礎を培います。また、討論をつうじて、自分の考えを相手に正しく伝え、説明する方法を習得していきます。
3.
成績評価方法(Grading Policy)
 出席状況、発表内容、討論、参加態度によって評価します。
4.
テキスト・参考文献(Textbooks)
 つぎの書物をテキストとして使用する予定ですが、未定です。演習の開始日までに確定し、入手できるようにしておきます。
  新庄 浩二(編)(2006)『産業組織論[新版]』有斐閣
 また、副読本として、つぎの書物をあげておきます。 
  長岡 貞男・平尾 由起子(1998)『産業組織の経済学』日本評論社
5.
学生への要望・その他(Class Requirements)
 無断欠席・遅刻、途中退室は、認めません。学習意欲と問題意識をもって演習に参加して下さい。
 演習は、専門的な知識を習得する場であると同時に、大学生活における最も重要な交流の場の一つです。楽しく学習できる演習となることを期待しています。
6.
授業の計画(Course Syllabus)
【第1回】
 ガイダンス 授業の進め方とレジュメの作成方法の詳しい説明を行います。
【第2回】~【第15回】
 1.授業の内容で述べた形式で演習を進めていきます。