1. |
授業の内容(Course Description) |
|
経営システムは①個別企業内の調整機能と②グループ企業間の統制機能から成り立つと考えられます。本講義は①の個別企業活動と経営システムを取り上げますが、システム概念を定式化された手続きや規則に限定しないで、幅広く経営活動の効率化を図るメカニズムとして取り上げ、講義を進めていきます。企業は経営活動を構成する諸管理機能を進化させる一方で、それら経営諸管理を有機的に統合して市場競争力につなげていく必要があります。授業では経営管理機能と統合機能について理解を深めてもらうため、内部の管理活動である調達、生産、研究開発、流通にかかわる組織形成、さらに諸機能間調整について説明をしていきます。また企業は経営内部をシステム的に統制する一方で、ゴーイングコンサーンを目指すため、消費者や政府という外部環境との友好的関係の形成を重要な経営システムの一環ととらえており、授業では外部との協調システムについても説明がおこなわれます。
|
2. |
授業の到達目標(Course Objectives) |
|
システムに関する生物的、工学的あるいは社会工学的な概念の違いと経営システム固有の目的、変化の受容方法について理解を深めてもらうことが大切です。春学期の講義は主に企業組織が所有する人あるいは人材活用についてのシステム的理解が中心となります。
|
3. |
成績評価方法(Grading Policy) |
|
小試験と期末試験に基づいた総合評価をおこないます。
|
4. |
テキスト・参考文献(Textbooks) |
|
文献は学生の要望に応じて指示します。
|
5. |
学生への要望・その他(Class Requirements) |
|
小試験は出席確認を兼ねます。
|
6. |
授業の計画(Course Syllabus) |
|
【第1回】 講義内容の説明と授業の進め方 【第2回】 システム概念の紹介 【第3回】 システム論と関連分野 【第4回】 経営システム概念と企業経営 【第5回】 日本的企業経営とシステム 【第6回】 経営システムの国際比較 【第7回】 経営における雇用システム 【第8回】 続き 【第9回】 人的能力の評価システム 【第10回】 採用・昇進システム 【第11回】 雇用システムの国際比較 【第12回】 続き 【第13回】 経営システムの持続と変化 【第14回】 続き 【第15回】 まとめと試験
|