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授業の内容(Course Description) |
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本講座は公認会計士や税理士などの専門家を目指す人を対象とはしていない。学生諸君が社会に出たときのためにいわば企業人の常識として財務諸表に関する基本的な知識を身につけてもらうことを狙いとしている。そもそも就職に際しても就職先の財務諸表を読みことが大切なことであるし、また自分でベンチャー企業を起こす場合でもたとえ経理担当者を雇ったとしても自ら財務諸表が分かる必要がある。
書店に行くと驚いたことに、「世界一分かりやすい会計の本」とか、「人事やの書いた経理の本」といった類の本が並んでいる。これはとりもなおさず、専門家以外の人が経理の知識の必要性をいかに痛感しているかということの証左である。
本講座では実用本位の財務諸表論を、本質的なところをきちんと理解してもらえるようなかたちで解説したい。
なお、財務諸表論 I と II は連続している。続けて受講するのが望ましい。
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授業の到達目標(Course Objectives) |
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仕訳から財務諸表にいたる流れを理解すること。各財務諸表の繋がりとその体系を理解すること。財務諸表を使った財務分析の手法を習得すること。
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成績評価方法(Grading Policy) |
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期末に行う試験により評価する。場合によっては中間期にも1回試験をすることがあるがその場合は遅くとも1週間前の講義において予告する。
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テキスト・参考文献(Textbooks) |
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『ゼロからの財務諸表思考法』日経新聞出版社、葛馬正男著、
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学生への要望・その他(Class Requirements) |
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本講座を単に単位を取るためというつもりで受けてほしくない。会計、財務諸表の知識を身に着けていると、社会人となったときに、別にそれ専門の仕事をしなくても、きわめて有用なことが多い。あまり細かなことには立ち入らず、本質的なことをきちんと説明するつもりである。学生諸君はその本質的なところをしっかりと習得してほしい。
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授業の計画(Course Syllabus) |
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【第1回】
仕訳の原則
【第2回】
財務諸表の体系
【第3回】
設例により、仕訳に慣れながら財務諸表を理解する
【第4回】
同上、(損益計算書と貸借対照表の繋がり方)
【第5回】~【第12回】
同上、以下次第に複雑なケースへと進む。
【第13回】~【第15回】
同上(減価償却費が現れる)
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