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授業の内容(Course Description) |
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自己を表現することは社会人として最も基本的な作業であり、中でも文章による表現はあらゆる機会に求められる最も基本的な技術です。あらゆる技術と同様、文章表現の技術も、訓練や慣れによって上達する一方で、実践なしに良い文章が書けるようにはなりません。もとより表現すべき内容と表現の技術は表裏一体であり、技術だけが独立してあるわけではありません。 文章表現Aでは、学生の皆さんに沢山文章を書いてもらい、文章による自己表現の仕方に慣れてもらうことを課題とします。そのためには、文章の書き方の基礎的な知識・技術をを習得すると同時に、1)テーマを発見する、2)テーマと材料について考察する、3)書くための材料を集める、4)文章を組み立てて書く、という課程を体験し、5)出来上がった文章を検討し、7)評価し、8)フィードバックして改善する、という作業を、できるだけ容易かつ楽しくできるよう参加者と協議し、工夫したいと考えます。 文章表現Bでは、文章による表現に加えて、個人またはグループで、「テーマを探す」「調べる」「まとめる」「人前で発表(プレゼン)する」という作業を行います。 なお、担当者が観光経営学科所属なので、材料として観光現象および観光産業に係るテーマをも導入します。
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2. |
授業の到達目標(Course Objectives) |
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200字までの短文の作成による文章表現の基礎を復習し、400字、600字の小文の作成技術を習得し、レポートや論文執筆の基礎的技術を学びます。
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3. |
成績評価方法(Grading Policy) |
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文章表現の訓練の場なので、出席と課題の提出を重視します。出席状況(遅刻を含む)70%、課題への対応30%の配分で評価します。
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テキスト・参考文献(Textbooks) |
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適宜映像、新聞雑誌記事、プリント等を用意します。
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学生への要望・その他(Class Requirements) |
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授業に遅刻せずに出席することが第一です。
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授業の計画(Course Syllabus) |
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文章表現A・Bを通じて以下の項目を逐次とりあげ、3分野の技術習得と訓練を組み合わせて行い、最終的には、やや長めのレポートや論文の書き方につなげていきます。書く作業の材料としては、新聞記事、映像、課題図書、自由研究、その他様々なものを使用します。 また、文章表現B(後期)では、文章だけなく、個人または共同のプレゼンテーション、テーマに関するディスカッション、フィールドワークなども、参加者と協議しつつ取り入れたいと考えます。 個別の授業では、進行状況を勘案して、柔軟に行います。 1)文章表現の技術的側面の習得(1年次の復習を含む) イ 原稿用紙の使い方 ロ 文章の型 ハ 短文のパターン書き方 ニ 手紙文の形式と書き方 ホ 履歴書の形式と書き方 ヘ 熟語、ことわざの知識習得 ト レトリックの基礎 2)表現する内容に関する訓練 チ テーマの発見 リ テーマの切り口の発見 ヌ 仮説と検証 ル 調べる(図書館・インターネットの利用、フィールドワークなど) オ まとめる作業 3)実際に書く ワ 基礎短文(200字、400字、600字) カ 要旨をまとめる訓練 ソ 小論文 ツ レポート ネ レジュメの作り方とプレゼンテーション 文章表現Aでは概要以下のように進める予定ですが、内容と進行は受講者と協議しつつ進めます。提出された文章はすべて添削し講評を付して返却します。 【第1回】 *授業の方針、講義の内容 *1年生での学習の復習:原稿用紙の使い方、段落・句読点の使い方、タイトルのつけ方、など 【第2回】~【第4回】 *文章の型を知る、基礎短文の書き方、短文(200字)を書く(1)(2) *講評とディスカッション *言葉・常識と遊ぶ(1)~(2) 【第4回】~【第6回】 *短文(400字)を書く(3)(4) *講評とディスカッション *言葉・常識と遊ぶ(3)~(4) 【第7回】~【第9回】 *短文(600字)を書く(5) *仮説を立てる、資料を探す、書いてみる(共通材料1) *言葉・常識と遊ぶ(5) 【第10回】・【第11回】 *各自の前期レポート・テーマの仮選択 *図書館利用のガイダンス *フィールドワークの計画を考える *言葉・常識と遊ぶ(6) 【第12回】・【第13回】 *テーマによるディスカッション *プレゼン用レジュメの作り方 *言葉・常識と遊ぶ(7) 【第14回】 *10分間プレゼンテーションの試み *レポートの書き方指導 【第15回】 *前期の総括 *前期レポートの提出 *夏休みの課題 *後期の方針
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