Web Syllabus(講義概要)

平成21年度

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宿泊事業論 II 石川 正徳
選択  2単位
【経済】 09-1-1130-0042-10A

1. 授業の内容(Course Description)
 日本は「観光立国」を宣言して6年目を迎え、昨年の10月には観光庁が新設され、観光産業に本格的に力を入れる態勢になった。しかし昨今、世界的な金融危機に直面し、世界各国は非常に厳しい経済状況下に陥った。
 一方、世界観光機関(UNWTO)の推計によると、2006年に各国が受け入れた外国人旅行者の総数8億4,639万人(前年対比5,4%増)、各国の国際旅行収入の総計7,328億米ドル(前年対比8.3%増)といずれも前年に引き続き大幅増となり、過去最高を記録した。
 観光産業は世界の総生産及び総雇用のそれぞれ約11%を占めるようになった。
 このような状況下で官民一体となり、ますます観光産業の振興に力を入れ、あらゆる機会を通して国内の観光資源を海外にPRし、訪日外国人観光客を増やすための誘客活動を行なうことが重要である。そして宿泊産業であるホテル、旅館等の存在は、益々重要度を増している。
 ホテル、旅館におけるサービスの向上、顧客の感性、美的感覚を満足させるためのホスピタリティ教育が特に大切である。そこで後期の授業では、宿泊産業及び関連産業についてテーマを決め、分析し、分かりやすく説明をしたい。
2.
授業の到達目標(Course Objectives)
 後期では旅館の歴史、経営実態、旅行業、交通業、イベント、ホテルのマーケティング戦略、観光白書の内容等について理解をさせる。
3.
成績評価方法(Grading Policy)
 期中一回のレポートの評価と出席状況50%で総合評価をする。
 レポートの課題は11月上旬に発表する。
4.
テキスト・参考文献(Textbooks)
 テキストは使用しない。毎回テーマに応じた講義プリントを配付する。
 参考文献:北川 宗忠 編集『観光事業論』ミネルバァ書房
      長谷 政弘 編集『観光マーケティングー理論と実際』同文館
5.
学生への要望・その他(Class Requirements)
 単なる知識の修得ではなく、新聞、雑誌、書籍等を通して社会現象に対する問題意識の涵養に努力していただきたい。授業ではテキストを使用しないので(毎回プリント配付)、できるだけ出席すること。
6.
授業の計画(Course Syllabus)
【第1回】
 授業方針、講義計画全般
【第2回】
 宿泊産業(旅館の歴史・経営の実態他)
【第3回】
 旅館業のマーケティング戦略
【第4回】
 旅行業のマーケティング戦略
【第5回】
 交通業のマーケティング戦略
【第6回】
 食のマーケティング戦略
【第7回】
 イベントのマーケティング戦略
【第8回】
 ホテルのマーケティング戦略(その1)
【第9回】
 ホテルのマーケティング戦略(その2)
【第10回】
 ホテルのマーケティング戦略(その3)
【第11回】
 ホテルのマーケティング戦略(その4)
【第12回】
 ホテルのマーケティング戦略(その5)
【第13回】
 人と交流とコンベンション
【第14回】
 観光白書(その1)
【第15回】
 観光白書(その2)