1. |
授業の内容(Course Description) |
|
日本は「観光立国」を宣言して6年目を迎え、昨年の10月には観光庁が新設され、観光産業に本格的に力を入れる態勢になった。しかし昨今、世界的な金融危機に直面し、世界各国は非常に厳しい経済状況下に陥った。 一方、世界観光機関(UNWTO)の推計によると、2006年に各国が受け入れた外国人旅行者の総数は8億4,639万人(前年対比5.4%増)、各国の国際旅行収入の総計7,328億米ドル(前年対比8.3%増)といずれも前年に引き続き大幅増となり、過去最高を記録した。観光産業は世界の総生産及び総雇用のそれぞれ約11%を占めるようになった。このような状況下で官民一体となり、ますます観光産業の振興に力を入れ、あらゆる機会を通して国内の観光資源を海外にPRし、訪日外国人観光客を増やすための誘客活動を行なうことが重要である。そして宿泊産業であるホテル、旅館の存在は益々重要度を増している。 ホテル、旅館におけるサービスの向上、顧客の感性、美的感覚を満足させるためのホスピタリティ教育が特に大切である。そこで前期の授業では宿泊産業及び関連産業について全般的にテーマを決め、分析し、分かりやすく説明をしたい。
|
2. |
授業の到達目標(Course Objectives) |
|
前期ではホテルの歴史、現状、経営実態、今後の課題等基本的な事項について理解をさせる。
|
3. |
成績評価方法(Grading Policy) |
|
期中1回のレポートによる評価と出席状況50%で総合評価をする。 レポートの課題は6月中旬に発表する。
|
4. |
テキスト・参考文献(Textbooks) |
|
テキストは使用しない。毎回テーマに応じて講義プリントを配付する。 参考文献:北川 宗忠 編集『観光事業論』ミネルヴァ書房 『ホテルの基本サービス』−フロント編−日本ホテル協会 『ホテルの基本サービス』−ハウスキーピング−日本ホテル協会
|
5. |
学生への要望・その他(Class Requirements) |
|
単なる知識の修得ではなく、新聞、雑誌、書籍等を通して社会現象に対する問題意識の涵養に努力していただきたい。授業ではテキストを使用しないので(毎回プリント配付)、できるだけ出席すること。
|
6. |
授業の計画(Course Syllabus) |
|
【第1回】 授業方針、講義計画全般 【第2回】 宿泊産業(ホテルの歴史他) 【第3回】 宿泊産業(ホテル業界の現状他) 【第4回】 宿泊産業(日本のホテル経営他) 【第5回】 宿泊産業(リゾートホテルの意義と役割) 【第6回】 ホテルの基本サービス(その1・フロント編) 【第7回】 ホテルの基本サービス(その2・接客業務) 【第8回】 ホテルの基本サービス(その3・ハウスキーピング1) 【第9回】 ホテルの基本サービス(その4・ハウスキーピング2) 【第10回】 ホテルのホスピタリティ(その1) 【第11回】 ホテルのホスピタリティ(その2) 【第12回】 ホテルの企画・営業活動 【第13回】 顧客満足度(Customer Satisfaction:CS)とお客さまの声 【第14回】 お客さまに共感を与えるホテルの対応 【第15回】 観光開発と環境問題
|