Web Syllabus(講義概要)

平成21年度

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憲法A 向井 久了
教職  2単位
【教職】 09-1-1210-0523-10A

1. 授業の内容(Course Description)
 近代憲法は国民の権利義務(基本的人権)の部分と統治(政治)機構の二つの部分から成り立っている。日本国憲法を学ぶということは主としてこの構成部分を学ぶことを意味するが、日本国憲法が現実においてどのように運用されているか、一言でいえば日本国憲法に書かれている文字だけではなく、いわゆる「生きた憲法」の姿をとらえ口述していきたい。憲法Aでは(基本的人権)の部分を中心に学ぶこととする。
2.
授業の到達目標(Course Objectives)
 現在の『憲法の情景』が理解でき、自分なりに憲法の問題について思考できることを目標とする。
3.
成績評価方法(Grading Policy)
 出席調査を兼ねて時々小テストを実施し、その結果と定期試験での成績結果で評価する。
4.
テキスト・参考文献(Textbooks)
 テキスト:『やさしい憲法(第3版)』向井久了著(法学書院)
 参考文献:『憲法問題の考え方』向井久了著(法学書院)
5.
学生への要望・その他(Class Requirements)
 講義に参加し、且つテキストをよく読んでほしい。
6.
授業の計画(Course Syllabus)
【第1回】
 年間講義計画、成績評価の方法、テキスト、参考文献の紹介など、憲法とは何か
【第2回】
 日本国憲法略史
【第3回】
 日本国憲法の基本原理
【第4回】
 人権保障の意義と限界
 (1)人権とは何か
 (2)私人間における人権規定の効力
 (3)人権の限界と公共の福祉
【第5回】
 生命・自由・幸福追求権(プライバシーの権利)
【第6回】
 法の下の平等
【第7回】
 精神的自由権(1)
 思想・良心の自由、信教の自由
【第8回】
 精神的自由権(2)
 学問の自由、表現の自由の意義
【第9回】
 精神的自由権(3)
 表現の自由を規制する立法の合憲性判断の基準
【第10回】
 精神的自由権(4)
 検閲の禁止および事前抑制の禁止の原則、集会・結社の自由、通信の秘密
【第11回】
 経済的自由権(1)職業選択の自由
【第12回】
 経済的自由権(2)財産権
【第13回】
 人身の自由
【第14回】
 社会権
【第15回】
 国務請求権と参政権