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授業の内容(Course Description) |
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前期に引き続き国際関係を、軍事という観点から見る。 国際関係は、国家間の政治的エネルギーによりダイナミックに動いている。 国際政治は、外交力、経済力、軍事力および民族・宗教等、さらに、同盟関係等が複雑に関係している中で展開されている。 本稿では、今までわが国では、あまり意識されていなかった軍事力の観点から、国際関係を見ていくことを目的とする。 わが国は、先の大戦で敗れてから、米国の軍事的支援の下、経済活動に専念し、数々の幸運にも恵まれて経済的繁栄を得ることが出来た。 戦後の政治は、軍事的考察を抜きにして、又は意図的に避けて行われてきたため、学生諸君も、ほとんど軍事に関する知識を持たないと思われる。 軍事力は、国家が最後のよりどころとする、絶対的な力であって、他の力では代替できないものである。 ここで軍事力についての基礎的事項を学び、国際関係を考察することは意義深いと考える。
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2. |
授業の到達目標(Course Objectives) |
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軍事力がさまざまな「対立・紛争」でどのように使われ、また変化してきたかについて考え、今後厳しさを増すであろう国際社会の中で生き残り、かつ、「軍事」「非軍事」両面でどのように世界に貢献するかについて、自分なりの考えを持つ。
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成績評価方法(Grading Policy) |
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出席率を重視する。 随時レポートの提出を求め評価する。 合格点に達しないものに、定時試験を課する。
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テキスト・参考文献(Textbooks) |
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『戦争の教科書』松島悠佐著 ゴマグックス 『核神話の返上』松島悠佐、島本順光他共著 内外出版 『防衛白書』防衛省発行(株式会社ぎょうせい 政府刊行物取扱店で購入できる) その他、適宜授業の中で示す。
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学生への要望・その他(Class Requirements) |
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わが国をのぞく世界の主要国は、軍事を国家存立の基本と考えている。 21世紀を担う諸君に、ぜひ世界のパワーポリティックスの軸になる「軍事」について学び、「軍事」「非軍事」両面でどのような国際関係を築いていくかについて考えてもらいたい。
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授業の計画(Course Syllabus) |
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【第1回】 前期総括 周辺諸国の軍事力と政治戦略 【第2回】 わが国の軍事力 1 【第3回】 わが国の軍事力 2 【第4回】 米軍再編とわが国の防衛 【第5回】 各個の対立・紛争について 第2次世界大戦まで 第2次世界大戦 1 【第6回】 各個の対立・紛争について 第2次世界大戦 2 【第7回】 各個の対立・紛争について 東西冷戦時代と冷戦下の紛争 【第8回】 各個の対立・紛争について 東西冷戦後の紛争 【第9回】 大量破壊兵器の拡散 【第10回】 テロとの戦い 【第11回】 中国の軍事力強化が与える影響 【第12回】 国際社会で果たすべき役割 【第13回】 わが国の施策 1 【第14回】 わが国の施策 2 【第15回】 まとめ
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