Web Syllabus(講義概要)

平成21年度

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考古学概説 II 阿部 朝衛
学芸  2単位
【学芸】 09-1-1340-0014-17A

1. 授業の内容(Course Description)
 日本列島の文化は旧石器時代から始まる。先史時代は無文字社会であるので、歴史を研究するにあたり土器や石器などの遺物、住居や墓穴などの遺構が中心的な史料となる。歴史時代でも遺構・遺物は大切な史料である。阿部担当の考古学概説 I・II では、旧石器時代から7世紀ころまでの経済・社会活動を遺跡・遺物の検討から概説する。日本列島の文化は多様性をもつと同時に独自性をもつ。その背景も追求していきたい。
 秋期のIIでは、縄文時代、弥生時代、古墳時代の概説を行う。
2.
授業の到達目標(Course Objectives)
 縄文時代、弥生時代、古墳時代の文化をそれぞれ比較しながら理解する。
3.
成績評価方法(Grading Policy)
 期末テストによって評価する。テストの課題は講義内容にそったものである。
4.
テキスト・参考文献(Textbooks)
 教科書は用いないが、以下の参考書をあげておく。
 参考書:鈴木 公雄 『考古学入門』 東京大学出版会、
     斎藤 忠  『日本考古学概論』 吉川弘文館、
     江上 波夫 『考古学ゼミナール』 山川出版、
     駒井 和愛 『考古学概説』 学生社  など。
 その他の入門書・講座本などのリストはプリントして配布する。また、史料は適宜プリントして配布する。
5.
学生への要望・その他(Class Requirements)
 博物館や史蹟を見学し、各自の出身地または居住地の遺跡・遺物について調べておくことをのぞむ。
6.
授業の計画(Course Syllabus)
【第1回】
 土器の起源と定住化
【第2回】
 縄文時代の生業活動
【第3回】
 縄文集落と道具
【第4回】
 縄文人の形質
【第5回】
 大陸との関係
【第6回】
 弥生時代の渡来文化と伝統文化
【第7回】
 弥生時代の生業活動
【第8回】
 弥生時代の集落と道具
【第9回】
 弥生時代人の形質
【第10回】
 北海道・南西諸島の文化
【第11回】
 墳丘墓と古墳
【第12回】
 古墳築造の背景
【第13回】
 古墳時代の生業活動
【第14回】
 古墳時代の集落と道具
【第15回】
 古墳時代における周辺地域の文化