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授業の内容(Course Description) |
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<中国近世社会の対外関係> 中国近世、とりわけ明清時代は鎖国体制をとっていたにもかかわらず、欧州の大航海時代とも重なり、西洋人の中国への来訪が見られるようになります。中でもキリスト教宣教師の活動はめざましく、宮廷内部にもその影響力を増していきます。また、それ以前から「北虜南倭」、すなわち北方の異民族の侵入、海上における「倭寇」の活動は王朝を悩ます問題でした。つまるところ、対外関係から全く切り離された状況など歴史世界にはあり得ないということです。本講義では明清帝国とその周辺地域との関係、海外交易、文化伝播の実態について考えたいと思います。
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授業の到達目標(Course Objectives) |
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明清史における歴史的語彙を理解する。 明清史を対外的視点から把握する。
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成績評価方法(Grading Policy) |
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学期末試験の成績及び授業中に指示する課題、小テストの成績を加味して評価する。 出席状況6割以上を受験資格とする。
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テキスト・参考文献(Textbooks) |
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プリント資料を配布する。 参考文献は授業中に適宜指示する。
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学生への要望・その他(Class Requirements) |
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配布された資料はきちんと保管して授業に携帯すること。
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授業の計画(Course Syllabus) |
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【第1回】 問題の所在 【第2回】 明帝国の海禁策 【第3回】 海上交易の問題 【第4回】 海上勢力・倭寇について 【第5回】 秀吉の朝鮮出兵 【第6回】 北方交易の問題 【第7回】 土木の変 【第8回】 馬市について 【第9回】 満州族の興起 【第10回】 キリスト教宣教師の活動 【第11回】 宮廷官僚とキリスト教 【第12回】 反キリスト教勢力 【第13回】 清初における天文官の問題 【第14回】 キリスト教の内地布教 【第15回】 まとめ
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