Web Syllabus(講義概要)

平成21年度

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社会統計学 II 池 周一郎
教職  2単位
【教職】 09-1-1350-0028-18A

1. 授業の内容(Course Description)
 社会統計学I にて学んだ信頼区間の考え方の発展として、統計的仮説検定の考え方を学び、それを基礎にして相関・回帰という2変数間の関係の分析手法や、カイ2乗検定及び分散分析を習得し、多変数の関連を分析する基礎能力を獲得する。
2.
授業の到達目標(Course Objectives)
 統計的検定の基礎的な考え方を学び、検定を実施して統計学的な判断ができるようになります。
3.
成績評価方法(Grading Policy)
 宿題・課題の達成度と中間テストが20%、試験の得点60%、出席点20%として評価する。
4.
テキスト・参考文献(Textbooks)
 テキスト:P.G.ホーエル『初等統計学』(培風館)
5.
学生への要望・その他(Class Requirements)
 テキストは必ず用意してください。足し算と掛け算はできる必要があります。社会統計学 II は、社会統計学 I の学習成果を元に講義されます。したがって、社会統計学 II のみの履修には学習効果があまり期待できません。練習問題を解くために電卓が必要です。社会統計学は「社会調査士」の資格取得の必修科目でありますから、是非単位取得してください。
 わからないことはそのままにしないですぐに質問に来てください。それから家で復習をしてください。
6.
授業の計画(Course Syllabus)
【第1回】
 信頼区間の復習
  標本平均、標準誤差、95%信頼区間、90%信頼区間、t値
【第2回】
 統計的仮説検定(1)
  平均値の差の検定 統計的仮説検定の基本的考え方、帰無仮説・対立仮説
【第3回】
 統計的仮説検定(2)
  2つの平均値の差の検定
   第1種の過誤と有意水準、第2種の過誤、大標本法、正規分布の加法性
【第4回】
 統計的仮説検定(3)
  2つの平均値の差の検定
  小標本の平均値の差の検定
【第5回】
 統計的仮説検定(4)
  2つの割合の差の検定
  二項分布の正規近似の応用
【第6回】
 相関関係
  散布図、線形相関と非線形相関、相関係数、相関係数の検定と信頼性、擬相関
【第7回】
 (単)回帰分析
  回帰の目的、回帰直線、最小2乗法、回帰
  係数の検定、回帰の錯誤
【第8回】
 カイ2乗検定(1)
  期待度数と観測度数、誤差の大きさの指標としてのχ2乗分布と自由度
【第9回】
 カイ2乗 検定(2)
  カイ2乗検定の制約とクロス集計票の独立性の検定、独立性の検定と標本数の関係
【第10回】
 分散分析(1) ANOVA
  1元分類分散分析、線形モデルとしての分散分析
【第11回】
 分散分析(2)
  F分布と自由度、平方和の分解、分散分析表
【第12回】
 分散分析(3)MANOVA
  2元分類分散分析、交互作用、グレコラテン方格
【第13回】
 ノンパラメトリック検定
  ノンパラメトリック検定の意義、中央値の検定、順位相関係数
【第14回】
 重回帰分析(1)
  偏相関係数、重回帰式、偏回帰係数、寄与率R2
【第15回】
 重回帰分析(2)
  偏回帰係数の検定、変数選択、残差分析