Web Syllabus(講義概要)

平成21年度

ひとつ前のページへ戻る 教授名で検索

 
比較文化 II A 岩切 正介
選択  2単位
【国際文化】 09-1-1410-0075-17A

1. 授業の内容(Course Description)
 ヨーロッパの庭園を通して、ヨーロッパの社会と文化を見ます。庭園は、総合的なもので、社会や文化を背景に生まれ、社会と文化を色濃く反映しています。庭園の芸術的な美しさも味わいます。
 ビデオ、図版をたくさん使用します。
2.
授業の到達目標(Course Objectives)
 ヨーロッパの庭園の美しさが分かり、4つの大きな様式が見分けられるようになればいいと思っています。あわせて、日本の庭園への興味が湧けば、結構です。
3.
成績評価方法(Grading Policy)
 学期末レポート70%、出席30%。
 講義を聴けば、順次、基本知識が蓄積される(と期待されます)ので、その分を30%に評価します。
4.
テキスト・参考文献(Textbooks)
 テキストは、『ヨーロッパの庭園』(中公新書)。
 『英国の庭園』(法政大学出版局)、その他手頃な参考文献は、講義のなかで、紹介します。
5.
学生への要望・その他(Class Requirements)
 1.ひとの話をよく聞こう。
 2.質問をしよう。
 3.積極的になろう。
 4.知識と世界を広げよう。
 5.講義で聞いたことを、後で一度目をつぶって、思い出し、考えてみよう
6.
授業の計画(Course Syllabus)
【第一回】
 ヨーロッパの庭園の概要
【第2回】
 イタリア・ルネサンスの庭園(1)
  −フィレンツェ都市貴族の庭
【第3回】
 イタリア・ルネサンスの庭園(2)
  −法王と枢機卿によるローマの庭
【第4回】
 イタリア・バロックの庭園と「整形+自然」の複合庭園
【第5回】
 スペインのパティオ(中庭)とイスラム庭園
【第6回】
 フランス幾何学式庭園(1)−誕生まで
【第7回】
 フランス幾何学式庭園(2)−王権の誇示
【第8回】
 イギリス風景式庭園(1)
  −反フランスと「自然・不規則・多様」の言説
【第9回】
 イギリス風景式庭園(2)
  −初期の素人造園家の名園
【第10回】
 イギリス風景式庭園(3)
  −ケントによる範例の創出:
   イギリスの農牧風景と文化連想の庭
【第11回】
 イギリス風景式庭園(4)
  −ピクチャレスクの庭
【第12回】
 イギリス風景式庭園(5)
  −緑一色の貴族の楽園
【第13回】
 イギリス19世紀の庭園 −様式の百花繚乱
【第14回】
 イギリスの現代庭園  −設計と園芸を楽しむ:ブルジョワの庭
【第15回】
 現代庭園の最前線