Web Syllabus(講義概要)

平成21年度

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イギリス言語文化研究 II C 三村  明
選択必修  2単位
【米英】 09-1-1410-0514-17A

1. 授業の内容(Course Description)
 外国文化を理解する上で、その文化圏の子どもたちを多少なりとも理解することは大きな助けになります。子どもたちの文化は意外と共通していて変化が少ないからです。めまぐるしく移り変わる現代の出版界でも、児童書はロングセラーが見られる数少ないジャンルです。英語圏の児童文学に触れることで、英語を話す人たちと同じ文学体験を共有してみましょう。
 最近映画化された作品を中心に取り挙げますが、児童文学の古典はこれだけではありません。まずはこの授業を手がかり、自分で読んでみてください。(できれば英語で!)読み広げていくうちに、映画やドラマの場面の意味が違って見えてくることでしょう。
2.
授業の到達目標(Course Objectives)
 英語圏の児童文学とその英語に触れ、英語圏では誰もが共有している幼児期の体験に近づく糸口を得ることを目指します。
3.
成績評価方法(Grading Policy)
 毎回の小リポート20%、学期末のリポート80%の割合で評価します。
4.
テキスト・参考文献(Textbooks)
 開講時にリストを配ります。
5.
学生への要望・その他(Class Requirements)
 いくつかの場面を取り挙げて説明はしますが、あらすじを紹介する授業ではありません。映画を見てもらいますが、断片的にならざるを得ません。講義を聴いただけでは、本を読む代わりにはなりません。本を自分で読むきっかけを与えるのがこの授業の目的です。気になった作品は、ぜひ読んでみてください。
 授業中の私語や携帯の使用が厳禁なのは言うまでもありません。
6.
授業の計画(Course Syllabus)
【第1回】
 イントロダクション
【第2回】
 Lewis Carroll, Alice's Adventures in Wonderland (1865)
【第3回】
 Louisa May Alcott, Little Women (1868)
【第4回】
 Mark Twain, The Adventures of Tom Sawyer (1876)
【第5回】
 L.M. Montgomery, Anne of Green Gables (1908)
【第6回】
 James Barrie, Peter and Wendy (1911)
【第7回】
 Frances Hodgson Burnett, The Secret Garden (1911)
【第8回】
 A.A. Milne, Winnie-the-Pooh (1926)
【第9回】
 P.L. Travers, Mary Poppins (1934)
【第10回】
 C.S. Lewis, The Lion, the Witch and the Wardrobe (1950)
【第11回】
 E.B. White, Charlotte's Web (1952)
【第12回】
 Philippa Pearce, Tom's Midnight Garden (1958)
【第13回】
 Roald Dahl, Charlie and the Chocolate Factory (1964)
【第14回】
 Katherine Paterson, Bridge to Terabithia (1979)
【第15回】
 J.K. Rowling, Harry Potter and the Chamber of Secrets (1998)