Web Syllabus(講義概要)

平成21年度

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現代文化論1 上田 仁志
選択  2単位
【現代ビジ】 09-2-2110-0078-21A

1. 授業の内容(Course Description)
 この授業の目的は、近年のすぐれた日本映画の鑑賞と批評を通して、感性を磨き、論理的に考える力を養い、文章表現力を高めることにあります。
 近年、商業的に好調な日本映画ですが、興行成績の良し悪しとは別に、新しいすぐれた映画表現が生まれています。ベテラン・中堅の活躍も見られますが、今や映画表現の中心的な担い手は、1970年代生まれの若手監督に引き継がれようとしています。こうした事実を踏まえたうえで、春期セメスターでは、上野樹理と蒼井優という注目株の若手女優に着目して、『亀は意外と速く泳ぐ』『幸福のスイッチ』『虹の女神』『奈緒子』『ニライカナイからの手紙』『花とアリス』『百万円と苦虫女』の7作品を鑑賞後、作品の特色や背景的知識などの解説を聞き、それを踏まえて批評文を書いてもらいます。
 ※作品ごとに800字程度の批評文を提出してもらいますが、授業中に書く時間がとれないので、基本的に宿題になります。
2.
授業の到達目標(Course Objectives)
 批評文の基本的な書き方は最初のほうの授業で学びますが、注意する点は、単なる好き嫌いや個人的感想を述べただけでは批評にならないということです。授業の解説を参考に、きちんと作品を理解したうえで、説得力のある批評文を書くことが目標となります。とくに、
 (1)作品の特徴を適切にまとめ、
 (2)独自の観点から作品について意見を述べ、
 (3)作品の中から具体例をあげて根拠を示す。
というポイントを押さえた論評が書けることが大切です。
3.
成績評価方法(Grading Policy)
 全15回の授業中10回以上の出席が必要条件です。出席点を満たしている場合、レポート(批評文)の総合評価(75%)と期末試験(25%)によって成績をつけます。
4.
テキスト・参考文献(Textbooks)
5.
学生への要望・その他(Class Requirements)
 (1)初回の授業から映画観賞を行います。
 (2)授業を休んだ場合は、図書館等でDVDの鑑賞を行ない、批評文を提出してください。
 (3)授業中の私語や携帯電話操作、勝手な教室の出入り、その他、非常識な行為は厳禁です。注意しても改善が見られない場合は、相応の減点措置をとります。
6.
授業の計画(Course Syllabus)
【第1回】・【第2回】
 『亀は意外と速く泳ぐ』
【第3回】・【第4回】
 『幸福のスイッチ』
【第5回】・【第6回】
 『虹の女神』
【第7回】・【第8回】
 『奈緒子』
【第9回】・【第10回】
 『ニライカナイからの手紙』
【第11回】・【第12回】
 『花とアリス』
【第13回】・【第14回】
 『百万円と苦虫女』
【第15回】
 期末試験