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授業の内容(Course Description) |
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人の成長に家族が与える影響は大きい。人の成長を家族集団との相互作用という視点から捉えることができる。また、個人の成長と同様に、家族という集団も生成し、発達するという視点から捉えることができる。家族のライフサイクルという視点である。この考え方は、家族問題や個人に対する支援を考える場合にも、有益である。そこで、家族のライクサイクルと発達課題に関する基本的な文献、資料の購読をとおして、人の成長と家族との関係を学習する。 受講生は、発表者の発表内容を中心に討議する。課題の理解を深めるために、新聞などで取り上げられる家族問題も積極的に取り上げる。
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2. |
授業の到達目標(Course Objectives) |
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人の成長と家族に対する科学的アプローチの方法、家族に関する基礎的な文献・資料の検索法、発表の仕方、討議の仕方、レポートのまとめ方を習得することを目標とする。
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成績評価方法(Grading Policy) |
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理由なく3分の1以上欠席した者には単位を与えない。3回の遅刻は欠席1日とみなす。出席状況50%、発表・発言30%、小レポート20%の割合で総合評定する。
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テキスト・参考文献(Textbooks) |
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テキスト 瓜生武 『家族関係学入門』 日本評論社 参考文献 湯沢雍彦 『データで読む家族問題』 日本放送協会 内閣府 『国民生活白書 平成17年』 『国民生活白書 平成20年度版』 望月 嵩 『家族社会学入門=結婚と家族』 培風館
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5. |
学生への要望・その他(Class Requirements) |
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受講者は、新聞、雑誌に掲載される家族問題に関する記事を積極的に読み、質問すること。テキストを必ず読んで出席するとともに、自己の疑問や考えを積極的に発言すること。
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授業の計画(Course Syllabus) |
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【第1回】 授業の進め方についてのオリエンテーション 毎回、発表者(複数)を割り当てる。発表者は、指定されたテーマについて、テキストの要旨を紹介するだけでなく、積極的に資料(事例も含む)を収集して、その内容と検討事項を発表に含める。 【第2回】 人が経験する家族、家族の構成と形態の推移 【第3回】 ライフサイクルから見た家族、人の成長と人間関係 【第4回】 ライフコースとしての結婚生活 【第5回】 結婚:配偶者の選択 【第6回】 結婚:結婚への準備性 【第7回】 結婚:夫婦という関係 【第8回】 結婚:初期の課題とその解決 【第9回】 子どもの誕生:周産期の課題 【第10回】 子どもの誕生が家族にもたらすもの 【第11回】 早期母子関係と乳児の成長、父の役割 【第12回】 幼児のいる家族:幼児の精神発達と家族 【第13回】 幼児のいる家族:人間関係の習得と家族 【第14回】 幼児のいる家族:第1反抗期とエディプス葛藤 【第15回】 まとめ(質問に答える)
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