Web Syllabus(講義概要)

平成22年度

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演習 I 石川 治夫
選択  2単位
【経済】 10-1-1110-0041-01

1. 授業の内容(Course Description)
 当ゼミが扱うテーマ:日本近現代史・日本経済史・日本経営史(各自の研究テーマは自由に設定する)
 受講者は日本の社会・経済・政治等の歴史から、自己の興味に沿って自由に自分の研究テーマを設定し、そのテーマを個別に研究する。正規のゼミは3年次の一年間のみであるが、一年間で研究を完結させることは難しいので、希望する者に対しては正規ゼミ終了後の4年次にも継続して指導を行なう。(5を参照のこと)
 誰にも時間ときっかけがあったら「考えてみたい」「調べてみたい」と思っているけれど、なかなかそれを実行に移す機会がなかった「関心事」があると思う。「歴史に関わるテーマ」という枠はあるが、君たちにそうした「関心事」を自由に追究してもらうことが当ゼミを開講する目的である。
 上記の個人研究と研究室等での「対話」を通じた石川ゼミの活動の目的は「自己表現能力」を身につけることである。石川ゼミのめざす自己表現能力とは討論のスキルの問題ではなく、「表現すべき自分」を発見してそれを確立することである。自由課題による個別研究の発表も自己表現の手段であるが、大切なことは私やゼミの仲間たちとの「対話」を通じて「自分」と「他人」を知り、堂々と主張できる自己を確認することである。そのために大切なことは、まずゼミの仲間や私という「人間」を学ぶことである。「人間」ほど学びがいがあり、また学んで興味のつきないものはない。石川ゼミの最終目標である不器用でもいいからナタのような迫力をもって自分を表現できる人間を育てること、は仲間と交流し、お互いの「人間」を学びあうことから始まる、と考えてほしい。
2.
授業の到達目標(Course Objectives)
 ゼミの仲間とお互いの「人間」を学びあうことを通じて「表現すべき自分」を発見し、その自分を不器用に表現しながら、たくましく生きてゆく「人間」を育てる。
3.
成績評価方法(Grading Policy)
 開講時のガイダンスで、A評価、B評価の基準を説明するので、受講者は常に緊張感を持ってゼミに出席して、自分の発表の義務を果たし、全員が高い評価の基準を満たしてもらいたい。担当者としては履修者全員にA評価以上の成績を認定できるようなゼミの運営をするよう心がけているのは勿論である。なお、私は「演習」の履修者は高いモチベーションを持ってゼミに参加するべきであると考えているので、B評価の基準に達しない者には単位を認定しない。
4.
テキスト・参考文献(Textbooks)
 個別のテーマの研究指導を中心とするため、共通のテキストは使用しない。
 各自のテーマに即した参考文献は、個別研究の進展にあわせて随時、紹介する。
5.
学生への要望・その他(Class Requirements)
 当ゼミは教師である私も含めてゼミ員がお互いの「個性」(生き方と考え方)を学び合う場である。先輩たちが築いてきた「石川ゼミ」は、発表を通じた「教室」でのふれあいを基礎にして、教室外でも君たちと私が友人としての交流を持ち、卒業後も歴代のゼミ員同士が私や現役学生を交えて一生のつきあいをする「場」としての「石川ゼミ」であった。必ずしも「伝統」に縛られる必要はないが、できれば私は君たちとの間にも卒業式の日にその「2年間」を振り返り、お互いの成長を確認しながら再会を誓い合うような関係を作りたいと思う。そのために、単位認定を伴う正規ゼミの終了後も、卒業までの残りの1年間、「石川ゼミ」は希望者を中心とする任意団体として「4年ゼミ」の活動を続ける予定である。「個性」を否定するような「一糸乱れぬ団結」は大嫌いでも、そのような「絆」で結ばれた学生生活後半の「2年間」を望む学生諸君の参加を求めている。
6.
授業の計画(Course Syllabus)
 開講時の2回のガイダンスに続いて、5月連休明けから「個別研究」の発表に入る。発表は原則として一日に2人ずつとする。その他、希望に応じて随時、個別指導を行なう。
 ゼミ構成員の義務は、自分の発表に力を注ぐこと、毎回出席して仲間の発表を真剣に聞くことの2つだけである。
「演習 I 」=春学期
【第1回】
 ガイダンス1 ゼミ運営の基本方針
【第2回】
 ガイダンス2 個人研究の進め方
【第3回】
 第1段階個別発表(研究テーマの設定について)1
【第4回】
 第1段階個別発表2
【第5回】
 第1段階個別発表3
【第6回】
 4年ゼミ生による就職活動レクチャー
【第7回】
 第2段階個別発表(20分程度)1
【第8回】
 第2段階個別発表2
【第9回】
 第2段階個別発表3
【第10回】
 第2段階個別発表4
【第11回】
 第2段階個別発表5
【第12回】
 第2段階個別発表6
【第13回】
 第3段階個別発表(40分程度)1
【第14回】
 第3段階個別発表2
【第15回】
 合宿に振り替え
「演習II」=秋学期
【第1回】
 秋学期ガイダンス
【第2回】
 第3段階個別発表3
【第3回】
 第3段階個別発表4
【第4回】
 第3段階個別発表5
【第5回】
 第3段階個別発表6
【第6回】
 第3段階個別発表7
【第7回】
 ゼミ訪問特別プログラム
【第8回】
 第3段階個別発表8
【第9回】
 第3段階個別発表9
【第10回】
 ゼミ生選抜(面接実施経験による就職活動準備)
【第11回】
 第3段階個別発表10
【第12回】
 第3段階個別発表11
【第13回】
 第3段階個別発表12
【第14回】
 1年間のまとめ(4年ゼミに向けて)
【第15回】
 合宿に振り替え