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授業の内容(Course Description) |
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この講義ではユーラシア大陸の中心に位置する旧ソ連の中央アジアを軸に、その地域経済が周辺地域の影響のなかでどのように社会主義から市場化を進め、経済発展を模索しているかを分析する。ユーラシア大陸は新興経済圏を含め今日ダイナミックな再編成を遂げており、日本がウランの供給を依存しつつあるなど関係を深めている。中央アジアはなじみにくい所かも知れないが、ロシア・中国・南アジア・西アジア(中東)に挟まれたこの地域の帰趨は、ユーラシア大陸の動向にも大きな影響を及ぼす関係にある。かつてのシルクロードに位置し、ペルシャ、トルコ、イスラーム教、ロシア、南アジアなど多様な文化を受け入れてきたるつぼのような所であり、歴史の深さ、多様な文化の交流などを知ることは、世界の政治と経済を見る視点を大きく拡大し豊かにするであろう。講義IIでは中央ユーラシア・中央アジアの体制転換と経済発展の問題を多面的に把握することを目的とする。
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授業の到達目標(Course Objectives) |
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中央アジアの現状と経済体制転換の基本的特徴を把握し、経済体制の比較という分析視角を持てるようにする。
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成績評価方法(Grading Policy) |
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期末定期試験によって評価する。必要に応じて出席を加味する。
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テキスト・参考文献(Textbooks) |
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テキスト:配布プリント。同時に各種日刊紙を常時参考 参考書は適宜講義で指示する。例えば『中央ユーラシアを知る事典』平凡社、金賛汀『シルクロードの朝鮮人』情報センター出版局、1990年など。 。
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学生への要望・その他(Class Requirements) |
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新しい分野にチャレンジしようとする学生、発想の枠を柔軟にしようとする学生、質問を出す学生を歓迎する。異質で多様な文化が交錯する中央アジアは我々の視野を大きく拡大する地域でもある。
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授業の計画(Course Syllabus) |
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【第1回】 中央アジア諸国の独立のインパクト 【第2回】 ソ連時代とその遺産をどう見るか 【第3回】 環境破壊:干上がってしまうアラル海とセミパラチンスク 【第4回】 中央アジアにおける国民国家構築の課題・国家権力の性格 【第5回】 ソ連の社会主義体制とは何だったのか 【第6回】 経済体制の転換と市場経済化とは何か 【第7回】 国営企業の民営化 【第7回】 各国経済構造の型(1) キルギス共和国:急速な市場化と経済発展の課題 【第8回】 各国経済構造の型(2) カザフスタン:石油ガス産業 【第9回】 各国経済構造の型(3) タジキスタン:内戦の後遺症を乗り越えて 【第10回】 ウズベキスタン:自給型の漸進主義 【第11回】 トルクメニスタン:個人崇拝とソ連型経済の残存 【第12回】 移行戦略の相互比較と現段階での評価 【第13回】 域内地域協力の理念と現実(ユーラシア経済共同体・上海協力機構など) 【第14回】 石油ガス・パイプライン問題、海への路を求めて 【第15回】 地域研究論Ⅱの総括:グローバル経済と中央ユーラシア
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