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授業の内容(Course Description) |
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春期のマクロ経済学Ⅰに引き続き、入門レベルのマクロ経済学の基礎知識を前提とした上で、初級~中級レベルのマクロ経済理論を解説する。数理的なモデルには極力頼らない説明を心がけるが、その分言葉で説明する部分が増えるので、受講生には、論理的に物事を考える力と集中力が必要とされるのは春期と同様である。 本講義で重視されるのは、「なぜそうなるのか」「なぜそう考えるのか」といった「なぜ」を追求する姿勢である。本講義の受講を通じ、日常の経済現象に目を向ける時に、「なぜ」を考える習慣を身に着けて欲しい。
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2. |
授業の到達目標(Course Objectives) |
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現実の経済問題について、自分の見解を自力で考えられるようにすること。
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3. |
成績評価方法(Grading Policy) |
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授業期間中に行う小テストまたはレポート(100%)。受講者数により決定する。
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4. |
テキスト・参考文献(Textbooks) |
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テキスト:『スティグリッツ マクロ経済学』(第3版)、ジョセフ・E・スティグリッツ/カール・E・ウォルシュ著、東洋経済新報社(2007年)
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学生への要望・その他(Class Requirements) |
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マクロ経済学Iの履修を前提とする。 なお、授業の妨げにならないよう、授業中は静粛にすること。余りにひどい場合には、その場で本講座の不合格を言い渡すので気をつけて欲しい。
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6. |
授業の計画(Course Syllabus) |
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【第1回】 授業案内・イントロダクション-基本的競争モデルとその限界 【第2回】 総需要とインフレーション①:総需要・インフレーション(ADI)曲線 【第3回】 総需要とインフレーション②:ADI曲線の応用とインフレ調整曲線 【第4回】 インフレーションと失業①:短期のインフレ調整 【第5回】 インフレーションと失業②:ADI曲線とインフレ調整曲線の結合 【第6回】 マクロ経済政策①:財政政策 【第7回】 マクロ経済政策②:金融政策 【第8回】 開放マクロ経済と政府の政策 【第9回】 完全雇用下の財政と開放経済 【第10回】 国際金融システム 【第11回】 マクロ経済政策論争①:非介入主義者と介入主義者の視点 【第12回】 マクロ経済政策論争②:政策をめぐる議論 【第13回】 財政赤字と財政余剰 【第14回】 経済発展 【第15回】 体制移行の経済
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