Web Syllabus(講義概要)

平成22年度

ひとつ前のページへ戻る 教授名で検索

 
会計監査論特講 岩﨑 健久
選択  2単位
【経営学専攻】 10-1-1120-0076-07

1. 授業の内容(Course Description)
 現在、わが国においても会計システムの抜本的な改革が進むなか、これを監査する制度も抜本的な見直しが行われております。2002年に監査基準が、1991年の改訂以来10年ぶりに全面改訂が行われました。監査実施準則及び監査報告準則が廃止され、不正摘発の徹底、ゴーイング・コンサーン監査規定の新設、リスク・アプローチの徹底などを柱とする監査基準が出来上がりました。その後、粉飾決算の不祥事が度重なり、2006年にも監査基準が改訂され、リスク・アプローチなどについて改訂が加えられました。
 本講義では、監査基準の体系及び内容の詳細について、従来のものがどのように改訂されていったのかに焦点をあてて、分析、検討していきます。
 また、財務諸表監査の担い手である公認会計士の職業倫理の充実も重要な側面で、会計職業倫理についても講義を行う予定です。
2.
授業の到達目標(Course Objectives)
 会計監査の理論を踏まえながら、今日わが国の監査基準の詳細を理解することを目標にします。
3.
成績評価方法(Grading Policy)
 レポートを80%程度、出席状況を20%程度として評価します。
4.
テキスト・参考文献(Textbooks)
 テキスト:岩﨑 健久『会計監査論』(税務経理協会)
5.
学生への要望・その他(Class Requirements)
 私語は厳禁です。
6.
授業の計画(Course Syllabus)
【第1回】
 財務諸表監査概論について解説します(その1)。
 監査の意義、監査の種類など
【第2回】
 財務諸表監査概論について解説します(その2)。
 財務諸表監査の必要性及び目的、二重責任の原則など
【第3回】
 財務諸表監査概論について解説します(その3)。
 「期待のギャップ」、不正及び誤謬・違法行為など
【第4回】
 監査制度について解説します。
【第5回】
 監査基準について解説します(その1)。
 監査基準の意義、性質
【第6回】
 監査基準について解説します(その2)。
 監査基準改訂の経緯、1991年改訂の内容
【第7回】
 監査基準について解説します(その3)。
 2002年改訂の内容、2006年改訂の内容
【第8回】
 監査基準について解説します(その4)。
 一般基準
【第9回】
 監査基準について解説します(その5)。
 実施基準
【第10回】
 監査基準について解説します(その6)。
 報告基準
【第11回】
 監査実施論について解説します(その1)。
 監査証拠、監査技術、監査手続
【第12回】
 監査実施論について解説します(その2)。
 リスク・アプローチ、内部統制
【第13回】
 監査報告論について解説します。
【第14回】
 会計職業倫理について解説します(その1)。
【第15回】
 会計職業倫理について解説します(その2)。