Web Syllabus(講義概要)

平成22年度

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会社法A
(会社法)
三橋 信行
選択  2単位
【法律】 10-1-1210-0508-01

1. 授業の内容(Course Description)
 現代の市民社会は、「会社」の存在なくして成立・存続しえないということは、誰も異存を唱えることは出来ない事実である。「会社法」は、この会社の基本法である。法は、社会のインフラストラクチャーといわれる。即ち、会社法が時代の要請・要望に応えられなければ、健全な資本主義社会の存続は期待できないということになる。しかしながら、皆様も含め、社会一般の人には、会社法は、非常になじみにくい法律である。
 以上の観点に立脚して、4年前に新しく制定された会社法(従来は、100年以上前に制定された商法の中の一部会社編として制定され、必要に応じ改正されてきた)の意義・内容(問題点を含め)を、実社会を念頭に置き体系的に理解していくことを授業の内容とする。
 会社法は、前期のAと後期のBとで、構成されている。将来社会にでて、有為の人材となることが期待される特に法学部の学生にとっては、両講座を継続して受講されることを強く要望する。
2.
授業の到達目標(Course Objectives)
 なじみにくい会社法を、生きた社会の存在としての会社を通じて、基本的な概念を体系的に把握することにより、習得することを目標とする。
3.
成績評価方法(Grading Policy)
 15回目の最終授業で実施予定の授業内試験(論文式)の結果で、100%評価する。
 生きた会社法習得のためには、毎回の授業へ出席が重要である。
4.
テキスト・参考文献(Textbooks)
 使用テキスト
 有斐閣発行の『Legal QUEST 会社法』伊藤靖史他著
 其の他、参考書として下記を推薦する。
 岩波新書『会社法入門』神田秀樹著
 平凡社『会社はこれからどうなるのか』岩井克人著
5.
学生への要望・その他(Class Requirements)
 法律特に会社法は条文のみの理解だけでは不十分である。生きた会社法を身につけるためにも、生きた経済関連情報の理解が重要となる。授業への出席と共に、経済関連日刊紙と雑誌の購読を特に薦める。
6.
授業の計画(Course Syllabus)
【第1回】
 会社法 Aのイントロダクション及びシラバスの説明
【第2回】
 会社総論
【第3回】
 株式会社の設立について その1
【第4回】
 株式会社の設立について その2
【第5回】
 株式について その1
【第6回】
 株式について その2
【第7回】
 株式会社の機関 総説
【第8回】
 株式会社の機関 株主総会
【第9回】
 株式会社の機関 取締役・取締役会
【第10回】
 株式会社の機関 監査役・監査役会等
【第11回】
 株式会社の機関 委員会設置会社 その1
【第12回】
 株式会社の機関 委員会設置会社 その2
【第13回】
 役員等の義務と責任 その1
【第14回】
 役員等の義務と責任 その2
【第15回】
 最終授業・まとめ・授業内試験(論文式)