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授業の内容(Course Description) |
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オイル・ショック、円高不況を乗り越え、戦後わずかの間に、日本はめざましい経済成長を遂げてきた。この発展を支えた要因のひとつが、終身雇用、年功制、企業別組合に代表される日本的経営と呼ばれる日本企業の雇用慣行と日本的企業システムであった。しかし、グローバリゼイションを背景とした規制緩和の流れが進み、最近では、これらの雇用慣行に代わって、雇用の流動化、就業形態の多様化、能力主義・成果主義が雇用労働関係の中心となりつつある。本講義では、こうした歴史的経過もたどりつつ、最近の雇用問題にも触れながら、日本企業の労使関係を総論的・鳥瞰的に取り扱ってみたいと考えている。
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2. |
授業の到達目標(Course Objectives) |
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日本の雇用社会のあり方を考える基礎的力を養うことが目標。
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成績評価方法(Grading Policy) |
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定期テスト(80%)、出席状況及び授業への参加・発言状況(20%)を総合勘案して評価する。
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テキスト・参考文献(Textbooks) |
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テキスト:プリントを配布する。
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学生への要望・その他(Class Requirements) |
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法学部の労使関係論ということなので、法的理解にも役だつような実務的な内容にしたいと考えている。就職してからもその知識を役立てて欲しい。
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授業の計画(Course Syllabus) |
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【第1回】 ガイダンス 【第2回】 終身雇用 【第3回】 年功制 【第4回】 企業別労働組合 【第5回】 企業集団・系列・行政指導① 【第6回】 企業集団・系列・行政指導② 【第7回】 日本的システムの崩壊 【第8回】 新しい労使関係 【第9回】 労働における規制緩和① 【第10回】 労働における規制緩和② 【第11回】 人材活用① 【第12回】 人材活用② 【第13回】 企業の社会的責任① 【第14回】 企業の社会的責任② 【第15回】 まとめ
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