Web Syllabus(講義概要)

平成22年度

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日本文化論講読 II 濱田 陽
選択  2単位
【日本文化】 10-1-1310-0430-12

1. 授業の内容(Course Description)
 【文化象徴(シンボル)によって日本文化の東アジアにおける個性と共通性を探る】
 十二支動物や植物の文化象徴に関わる文献の読解を通じて、日本文化と東アジア文化のつながりを学ぶ。
 自然の文化象徴は、時間の壁(前近代・近代・ポストモダン)と空間の壁(日本列島・朝鮮半島・中国大陸)を乗り越え、宗教・思想・文学・生活全般から素材を得て、日本文化にはかりしれない影響を与えつづけている。
 文化象徴のマイナス面を自覚し、プラス面を再評価していけば、東アジアの共存と交流に大きなヒントを与えてくれよう。
 【伝統文化を新たな目で見直す感性を磨く】
 何気ない動植物を手がかりに文化の面白さ、奥深さを学びなおすことができる。日常、目にするさまざまなシンボルの意味に興味を持ち、日本文化を外に開いていく感性を磨いて欲しい。
2.
授業の到達目標(Course Objectives)
 文化象徴を読み解くための基礎的な発想力・読解力を養う。また、授業内で学んだ内容をふまえながら、自らが独自に考えた感想を交え、1000字以上の考察をまとめる力を身につける。
3.
成績評価方法(Grading Policy)
 出席(55%)、期末試験(45%)を目安とする。期末試験のテーマは試験の2~3週間前に発表する。
4.
テキスト・参考文献(Textbooks)
 テキスト・参考文献は講義中で紹介する。必要な資料はプリントで配布する。
5.
学生への要望・その他(Class Requirements)
 きちんと出席し、ノートを取りながら授業に集中して理解を積み重ねていくことが、期末試験のために必要である。
6.
授業の計画(Course Syllabus)
【第1回】・【第2回】
 「辰―人と自然につながる日本の神々と龍」
【第3回】・【第4回】
 「辰―日本の宗教伝統と龍が求める救い」
【第5回】・【第6回】
 「戌―日本列島人の信仰と犬」
【第7回】・【第8回】
 「戌―日本の古典文学にみる人と犬のコミュニケーション」
【第9回】・【第10回】
 「亥―山の神としてのイノシシ~人と自然が出会う原風景」
【第11回】・【第12回】
 「亥―循環する亥~新しい文化交流の象徴として」
【第13回】 
「東アジアの中の日本―蘭の象徴に表れた個性」
【第14回】・【第15回】
 「まとめと期末試験」「期末試験答案返却・全体講評」
 *以上の順序は入れ替わることがある。また、社会状況、国際情勢の変化に応じて、新しいトピックを加える。