Web Syllabus(講義概要)

平成22年度

ひとつ前のページへ戻る 教授名で検索

 
教科指導法(音楽) 丸山 文夫
選択  2単位
【教育】 10-1-1330-0501-04

1. 授業の内容(Course Description)
 子どもが音楽活動に深い関心を持ち、自ら考え、自ら学び、自ら表現しようとする過程では、子どもと音楽との間に介在する教師の存在が、大きな影響を及ぼします。
 教師は、いつかは子ども自らが音楽を表現しようとする心が発芽し、大きく花開くであろうことを願いながら、日々子どもと共に学び合いを続けなければなりません。そして、そうした学び合いの過程で、子どもたちに沢山の音楽の種子を蒔いておくような充実した音楽活動の展開が、子どもの音楽表現の芽を育むということを、肝に銘じておく必要があります。
 そうした活動の展開を充実させるためには、音楽の授業を指導するための、理論的な実践能力を身につけることが大切です。本講座では、音楽学習の指導法や指導案の書き方、指導に必要な実技と旋律への和声付けや弾き歌い等、実際の現場で役立つことを幅広く学べるようにと考えています。
2.
授業の到達目標(Course Objectives)
 初等科音楽の指導内容「表現」「鑑賞」についての指導法や指導案の書き方及び音楽学習の評価法、また、主として共通教材の弾き歌いと簡単な旋律への和音付け及び器楽合奏法等、指導に必要な「実技力」を身に付けることを目標とします。
3.
成績評価方法(Grading Policy)
 定期試験と個々の授業内課題テスト、及び、学習状況を基本とします。
4.
テキスト・参考文献(Textbooks)
 『初等科音楽教育法』(音楽の友社)
 『小学校学習指導要領解説 音楽』
 授業内に、適宜プリントを配布。
5.
学生への要望・その他(Class Requirements)
 子どもたちは初等教育で、あらゆる分野においての基礎・基本となる事柄を学びます。かけがえのない子ども一人ひとりには、個々それぞれに違った能力が備わっています。子どもたちが一生懸命に、広範囲に渡って学んでいく過程で、教師が各教科で刺激を発信することによって、音楽に興味を示す子どもも生まれてきます。それを素早く捉え、能力を導き出し、伸長させるためには、教師自らの実力を高めることが大切です。履修する皆さんには、15回という限られた時間の過程で、出来る限り多くの課題の演習をしてもらうようにしたいと考えていますので、復習・予習を是非心掛けましょう。また、本講座を履修するにあたっては、音楽概論・音楽実技を履修しておいてください。
6.
授業の計画(Course Syllabus)
【第1回】
 音楽教育の意義と目標
【第2回】
 音楽科の指導内容
【第3回】
 旋律と和音とコードネーム①(三和音)
【第4回】
 旋律と和音とコードネーム②(三和音・四和音)
【第5回】
 歌唱指導のポイントと教材研究①(低学年・中学年)
【第6回】
 歌唱指導のポイントと教材研究②(中学年・高学年)
 指揮法①(基本)
【第7回】
 リコーダー実技①
【第8回】
 リコーダー実技②(アンサンブル)
【第9回】
 器楽指導のポイントと教材研究①(低学年・中学年)
【第10回】
 器楽指導のポイントと教材研究②(中学年・高学年)
 指揮法②(応用)
【第11回】
 音楽づくり指導のポイント
【第12回】
 鑑賞指導のポイントと教材研究
【第13回】
 学習指導計画と指導案①(歌唱・器楽)
【第14回】
 学習指導計画と指導案②(音楽づくり・鑑賞)
【第15回】
 音楽学習の評価