Web Syllabus(講義概要)

平成22年度

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多文化・多言語社会と日本 II 土屋 千尋
選択  2単位
【教育】 10-1-1330-1586-04

1. 授業の内容(Course Description)
 多文化・多言語社会と日本Iをふまえ、秋学期では、日本社会において増加している日本語を第一言語としない子どもたち、複数の国や地域の間を移動する(せざるをえない)子どもたちがかかえる課題および、各地域で展開されている外国人住民への日本語学習・生活支援等のNPO活動をとりあげ、それぞれの課題解決のためのとりくみやネットワーク拡充の事例をまなぶ。そして、外国人住民とともにいきる日本社会の一市民として、自分は何をすべきか、行政や国はどすべきか、受講生のみなさんと一緒に考察していく。
2.
授業の到達目標(Course Objectives)
 制度の壁・ことばの壁・こころの壁をのりこえて、外国人・日本人をとわず、希望がもてる社会にするために、自分自身は何をすべきかを常にかんがえ、他の人々とネットワークをむすび、ちいさな実践をつみかさねていくことができる
3.
成績評価方法(Grading Policy)
 平常点(授業へのとりくみ、課題提出)70%、期末試験(レポート)30%
4.
テキスト・参考文献(Textbooks)
 テキスト:土屋 千尋 編『つたえあう日本語教育実習−外国人集住地域でのこころみ』明石書店,「外国につながる子どもたちの物語」編集委員会『まんがクラスメイトは外国人』明石書店,多文化共生キーワード事典編集委員会編『多文化共生キーワード事典』明石書店
 参考文献:春原憲一郎編『移動労働者とその家族のための言語政策』ひつじ書房,梶田孝道・丹野清人・樋口直人『顔の見えない定住化』名古屋大学出版会
5.
学生への要望・その他(Class Requirements)
 (1)文化・多言語社会と日本Iを履修ずみのこと。
 (2)授業は課題提出等、WebCTを利用してをおこなう。したがって、情報処理センターにて、ガイダンスをうけ学内LANに接続可能なユーザID/パスワードを取得していることが前提条件である。WebCTの登録手つづきは、第1回目の授業時におこなうので、履修希望者はかならず出席すること。第1回目に手つづきがなされないと単位取得に影響がでるので、注意すること。
 (3)本授業は、日本語教員養成課程の必修課目である。
6.
授業の計画(Course Syllabus)
【第1回】
 オリエンテーション、講義の目的 多文化・多言語社会と日本Iのふりかえり
【第2回】
 子どもの教育−外国人集住地域でのとりくみ その1
【第3回】
 子どもの教育−外国人集住地域でのとりくみ その2
【第4回】
 子どもの教育−外国人散在地域でのとりくみ
【第5回】
 不就学の問題と学習権
【第6回】
 識字教育
【第7回】
 夜間中学と久里浜少年院
【第8回】
 多文化社会とマイノリティ その1 
【第9回】
 多文化社会とマイノリティ その2
【第10回】
 地域における課題ととりくみ・NPO活動
 その1
【第11回】
 地域における課題ととりくみ・NPO活動
 その2
【第12回】
 地域ネットワークの整備と拡充
【第13回】
 移住者と受入住民の多文化的統合
 ―海外の事例 
【第14回】
 政府の移住者に対する政策のあり方
【第15回】
 全体のふりかえりとまとめ