Web Syllabus(講義概要)

平成22年度

ひとつ前のページへ戻る 教授名で検索

 
教育心理学B 岡田 守弘
選択必修  2単位
【教育】 10-1-1330-1792-04

1. 授業の内容(Course Description)
 教育心理学の諸領域について概観し、教育心理学における諸原理を学び、教育実践や学校教育現場における諸課題・問題と関連させて教育心理学的な見方(センス)を身に付けるとともに、教育心理学的視点の効用と限界について理解することを目的とします。
 発達、教授・学習、人格・適応・社会、測定・評価のうち、教育心理学Bにおいて取り上げる領域は、発達、性格と適応、生徒理解、学級づくり、教育評価、教師の成長と教師の精神保健です。
2.
授業の到達目標(Course Objectives)
 子どもの発達・学習過程や生活・行動を理解して、様々に論議されている教育課題の本質を把握するとともに、教育心理学的な視点に基づく対処・解決方策を考えだすことができる資質を身に付けることを目標とします。
3.
成績評価方法(Grading Policy)
 授業への出席状況、授業中の小課題、学期末テストを総合して評価します。
4.
テキスト・参考文献(Textbooks)
 参考文献:大村彰道編著 『教育心理学Ⅰ』(東大出版会)
      下山晴彦編著 『教育心理学Ⅱ』(東大出版会)
      岡田守弘監修 『教師のための学校教育相談学』(ナカニシヤ出版)
5.
学生への要望・その他(Class Requirements)
 教育科学を学ぶ学生として、心理学概論、発達心理学、学校カウンセリングを履修(あるいは履修中)していることが望ましい。その上で、子どもたちの発達過程や教育に関わる諸課題・問題や学校教育に関心を持ち、授業に積極的に参加してください。
 なお、教育心理学の全領域を学ぶことが望ましいので、教育心理学A、B(いずれも岡田担当)を通年で履修してください。
6.
授業の計画(Course Syllabus)
【第1回】
 ・オリエンテーション
  教育心理学から見た個体差・集団差
【第2回】
 ・発達に即する教育とは(1)
  発達の概念、遺伝と環境、発達理論、
【第3回】
 ・発達に即する教育とは(2)
  発達の過程(幼児、児童、青年の諸相)
【第4回】
 ・発達に即する教育とは(3)
  発達と教育、学習環境と社会化過程
【第5回】
 ・性格と適応における差違とは(1)
  性格とは、性格の測定と個性
【第6回】
 ・性格と適応における差異とは(2)
  適応とは、精神的健康、適応指導
【第7回】
 ・性格と適応における差異とは(3)
  青年期の心理障害と心理教育的援助
【第8回】
 ・発達と障害と教育の絡み
  様々な障害の理解、特別支援教育の必要性
【第9回】
 ・生徒を理解するとは(1)
  生徒理解の方法、問題行動とは
【第10回】
 ・生徒を理解するとは(2)
  生徒指導と教育相談、問題行動対応を通しての理解
【第11回】
 ・学級集団とは(集団力学)
  学級集団の特徴、学級集団の理解と対応
  学習集団、友人関係、教師-生徒関係
【第12回】
 ・評価するとは
  教授過程と教育評価、形成的評価、指導要録
【第13回】
 ・教師の成長と教師の精神保健
  教職志望、教師アイデンティティ、教師への期待
【第14回】
 ・今後への展開
  教育心理学の研究方法、教育心理学の歴史
  教育心理学的センスの獲得、教育課題の解決戦略
【第15回】
 ・まとめ