Web Syllabus(講義概要)

平成22年度

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English Teaching I 田中 幸子
教職  2単位
【教職】 10-1-1330-1801-01

1. 授業の内容(Course Description)
 この授業は、2年次の教職志望の学生を対象とし、中学校および高等学校での英語指導法を学ぶことを目的とする。「英語教育と英語教育学」を取り上げ、日本の英語教育の目的、英語教育と英語科教育の関係、英語教育学の役割を理解する。「英語の国際化と日本の英語教育」をテーマとして、国際化時代の英語の役割、国際語としての英語の特徴、日本での英語教育を学ぶ。文部科学省の中学校・高等学校の学習指導要領を学んだ後に、学習者論として、発達的要因・適性要因・認知的要因・動機付け等を学ぶ。最後に、教師論として求められる教師像、教師が関わる要因、アクションリサーチに基づく実践と研究を学ぶ。
 また、各理論に基づいた指導案を作成してマイクロティーチング(模擬授業)、実際に学校現場で行われている英語の授業のビデオ観察、それらに対するディスカッション、英語教師として相応しい英語力向上のためのトレーニングなどを行う。
2.
授業の到達目標(Course Objectives)
 中学校および高等学校での英語指導法の習得。
 実用英語検定(STEP)準2級またはTOEIC350点レベルの英語力の習得。
3.
成績評価方法(Grading Policy)
 リアクションペイパー、グループ発表、中間、期末テスト、Term Report、出席で、総合的に評価する。授業前に授業予定表に従ったテキストの章を前もって読み、授業時にリアクションとして要旨、練習問題についてのレポートを提出し、議論の際に利用する。欠席5回で失格。遅刻3回で欠席1回とみなす。
 この授業では、英語教師として相応しい英語力が必要となる。したがって、この講義の受講希望者は、実用英語検定(STEP)準2級以上またはTOEIC350点以上の英語力が必要です。受講開始時点で資格認定を得ていない者も受講可能だが、2年次秋学期末までに取得していなければ、English Teaching IIの単位は認定出来ないので、早くから準備して下さい。
4.
テキスト・参考文献(Textbooks)
 安藤昭一『英語教育現代キーワード事典』増進堂
 P.A.リチャード・アマト 渡辺時夫ほか訳『英語教育のスタイル』研究出版
 高島英幸『英語のタスク活動とタスク』大修館
 教育実習を考える会『教育実習生のための学習指導案作成教本英語科―中・高教育実習用』
 新しい習指導要領(文部科学省HP:http://www.mext.go.jp/a_menu/shotou/new-cs/index.htm)
5.
学生への要望・その他(Class Requirements)
 この授業では、従来の知識伝達型の教授法でなく、新しい教授法として学習者が自主的に他者とのコミュニケーションから学び合う「対話モデル」の学習スタイルをとる。予習のリアクションペイパー、グループディスカッション、マイクロティーチングなど、授業への積極的参加が求められる。グループを決め、グループごとに各章を担当し、発表する。
 大学のホームページ上にある「英語e-learning(ALC)」を自学自習し、英語力アップに努めて下さい。
 問い合わせ先:メールpstanaka@main.teikyo-u.ac.jp 研究室 15号館218  042-678-3539
6.
授業の計画(Course Syllabus)
【第1回】
 ガイダンス
【第2回】
 自己紹介
【第3回】
 コンピュータ利用の英語学習(英語e-learning(ALC)の使い方)
【第4回】
 ビデオ視聴 & 議論
【第5回】
 「言語学の変遷、教授法の変遷」 & 議論
【第6回】
 1章.英語教育と英語教育学 & 練習問題(日本の英語教育の変遷)
【第7回】
 2章.英語の国際化 & 練習問題 & 議論
【第8回】
 3章.学習指導要領 & 練習問題 & 議論
【第9回】
 模擬授業(マイクロティーチング)
【第10回】
 4章.学習者論  & 練習問題 & 議論
【第11回】
 模擬授業(マイクロティーチング)
【第12回】
 ビデオ視聴 & 議論(ベテラン教師の授業 & 指導案)
【第13回】
 5章.英語教員 & 練習問題 & 議論
【第14回】
 指導案(細案)作成方法
【第15回】
 期末テスト Term Report(指導案)提出
 *夏休み課題:英文日記、英語e-learning(ALC)*