1. |
授業の内容(Course Description) |
|
この授業は、2年次の教職志望の学生を対象とし、中学校および高等学校での英語指導法を学ぶことを目的とする。「英語教育と英語教育学」を取り上げ、日本の英語教育の目的、英語教育と英語科教育の関係、英語教育学の役割を理解する。「英語の国際化と日本の英語教育」をテーマとして、国際化時代の英語の役割、国際語としての英語の特徴、日本での英語教育を学ぶ。文部科学省の中学校・高等学校の学習指導要領を学んだ後に、学習者論として、発達的要因・適性要因・認知的要因・動機付け等を学ぶ。最後に、教師論として求められる教師像、教師が関わる要因、アクションリサーチに基づく実践と研究を学ぶ。 また、各理論に基づいた指導案を作成してマイクロティーチング(模擬授業)、実際に学校現場で行われている英語の授業のビデオ観察、それらに対するディスカッション、英語教師として相応しい英語力向上のためのトレーニングなどを行う。
|
2. |
授業の到達目標(Course Objectives) |
|
中学校および高等学校での英語指導法の習得。 実用英語検定(STEP)準2級またはTOEIC350点レベルの英語力の習得。
|
3. |
成績評価方法(Grading Policy) |
|
リアクションペイパー、グループ発表、中間、期末テスト、Term Report、出席で、総合的に評価する。授業前に授業予定表に従ったテキストの章を前もって読み、授業時にリアクションとして要旨、練習問題についてのレポートを提出し、議論の際に利用する。欠席5回で失格。遅刻3回で欠席1回とみなす。 この授業では、英語教師として相応しい英語力が必要となる。したがって、この講義の受講希望者は、実用英語検定(STEP)準2級以上またはTOEIC350点以上の英語力が必要です。受講開始時点で資格認定を得ていない者も受講可能だが、2年次秋学期末までに取得していなければ、English Teaching IIの単位は認定出来ないので、早くから準備して下さい。
|
4. |
テキスト・参考文献(Textbooks) |
|
安藤昭一『英語教育現代キーワード事典』増進堂 P.A.リチャード・アマト 渡辺時夫ほか訳『英語教育のスタイル』研究出版 高島英幸『英語のタスク活動とタスク』大修館 教育実習を考える会『教育実習生のための学習指導案作成教本英語科―中・高教育実習用』 新しい習指導要領(文部科学省HP:http://www.mext.go.jp/a_menu/shotou/new-cs/index.htm)
|
5. |
学生への要望・その他(Class Requirements) |
|
この授業では、従来の知識伝達型の教授法でなく、新しい教授法として学習者が自主的に他者とのコミュニケーションから学び合う「対話モデル」の学習スタイルをとる。予習のリアクションペイパー、グループディスカッション、マイクロティーチングなど、授業への積極的参加が求められる。グループを決め、グループごとに各章を担当し、発表する。 大学のホームページ上にある「英語e-learning(ALC)」を自学自習し、英語力アップに努めて下さい。 問い合わせ先:メールpstanaka@main.teikyo-u.ac.jp 研究室 15号館218 042-678-3539
|
6. |
授業の計画(Course Syllabus) |
|
【第1回】 ガイダンス 【第2回】 自己紹介 【第3回】 コンピュータ利用の英語学習(英語e-learning(ALC)の使い方) 【第4回】 ビデオ視聴 & 議論 【第5回】 「言語学の変遷、教授法の変遷」 & 議論 【第6回】 1章.英語教育と英語教育学 & 練習問題(日本の英語教育の変遷) 【第7回】 2章.英語の国際化 & 練習問題 & 議論 【第8回】 3章.学習指導要領 & 練習問題 & 議論 【第9回】 模擬授業(マイクロティーチング) 【第10回】 4章.学習者論 & 練習問題 & 議論 【第11回】 模擬授業(マイクロティーチング) 【第12回】 ビデオ視聴 & 議論(ベテラン教師の授業 & 指導案) 【第13回】 5章.英語教員 & 練習問題 & 議論 【第14回】 指導案(細案)作成方法 【第15回】 期末テスト Term Report(指導案)提出 *夏休み課題:英文日記、英語e-learning(ALC)*
|