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授業の内容(Course Description) |
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琉球・長崎・対馬・松前(蝦夷地)という4つの門戸を通じて海外の情報が江戸時代の日本社会に流入しており、近年「鎖国」という概念でこの時代を見ることは適当でなくなったが、それでも長崎出島における日本とオランダ両国の交流は、日本にとってヨーロッパの情報を獲得できる最も重要な機会であった。そこで本演習では長崎出島を舞台にしたオランダキャピタンを始めとしたオランダ商館関係者と江戸幕府を始めとした日本人洋学者の交流を通して両国の関係者がそれぞれの国をどう見ていたか考察する。そのための文献読解として、江戸時代中期に来日したオランダキャピタン、イサーク・ティチングが著した『ティチング日本風俗図誌』(沼田次郎訳・新異国叢書7・雄松堂出版)を取り上げ、読み進める。
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2. |
授業の到達目標(Course Objectives) |
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テキストの読解を通して、当時の江戸社会の状況や海外とくにヨーロッパとの文化交流の状況などの具体的把握を目指す。
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成績評価方法(Grading Policy) |
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授業中、適宜書いてもらうミニレポートおよび学期中2回課す課題レポートにより成績評価する。出席率も成績評価の中に入れる。
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4. |
テキスト・参考文献(Textbooks) |
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イサーク・ティチング著『ティチング日本風俗図誌』の必要個所をその都度コピーし配布する。
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学生への要望・その他(Class Requirements) |
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休まないで積極的に調べる努力をしてほしい。
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授業の計画(Course Syllabus) |
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【第1回】~【第14回】 前期につづきテキストの読解(分担報告) 【第15回】 まとめ(質疑応答と意見交換)
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