Web Syllabus(講義概要)

平成22年度

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地方史研究 I 深谷 幸治
選択  2単位
【史】 10-1-1340-1602-01

1. 授業の内容(Course Description)
 地方史とは日本各地のそれぞれの地域の歴史である。地方や地域という区分は、いろいろなパターンが考えられるが、今年度のこの講義では、担当教員が専門とする時代に合わせ、戦国時代に事実上の独立政治主体として各地域を支配した戦国大名領国を、一つの地方国家としてとらえ、その領国支配の政治的推移や手段・方法について、また実際に支配が行われたその領国内の諸様相について話していきたい。
 そのため主要戦国大名ごとに一時間を取り、またそれ以外の戦国大名的勢力・戦国期幕府組織、地方ごとの中規模大名などについても適宜説明する。さらにその領国に含まれる経済・文化・宗教・民俗などの諸要素とも関係させて、多様な側面から戦国大名領国をとらえる試みとしたい。
2.
授業の到達目標(Course Objectives)
 日本の各地域に存在した地方国家としての戦国大名領国の実情を学習することにより、それぞれに特徴をもった各地方の多様な歴史の推移を知り、また文化・民俗などについても知ることで、学生諸氏の日本各地方に対する認識と興味を新たにさせる。それと共に、同時進行する演習の課題への対応や、将来的な卒業論文の構想にも役立てることを目標とする。
3.
成績評価方法(Grading Policy)
 出席を毎回取り、さらに前期授業時間の最後に実施する試験の解答内容、その両者を勘案して成績を評価する。
4.
テキスト・参考文献(Textbooks)
 テキストは使用しない。必要な場合には、担当教員が適宜プリントを作成して配布する。
5.
学生への要望・その他(Class Requirements)
 戦国期大名領国の支配などにつき、学生諸氏の興味に応えるべく努力するので、該当する時代を演習などで専攻し、また卒論を書きたいと考えている学生には積極的な出席・参加を期待したい。また以下の授業計画はあくまで予定であり、講義の進行程度によって変更されることもあるので、承知しておいていただきたい。
6.
授業の計画(Course Syllabus)
【第1回】
 ガイダンス。講義方針の説明、また参考にすべき日本史文献の紹介などを行う。
【第2回】
 尼子氏の領国支配とその内実。
【第3回】
 今川氏 同上。
【第4回】
 上杉氏 同上①。
【第5回】
 上杉氏 同上②。
【第6回】
 大内氏 同上。
【第7回】
 大友氏 同上。
【第8回】
 織田氏 同上。
【第9回】
 関東地方の戦国大名 同上。
【第10回】
 九州地方の戦国大名 同上。
【第11回】
 近畿地方の戦国大名 同上。
【第12回】
 佐竹氏 同上。
【第13回】
 島津氏 同上。
【第14回】
 武田氏 同上。
【第15回】
 全体のまとめと前期試験。