Web Syllabus(講義概要)

平成22年度

ひとつ前のページへ戻る 教授名で検索

 
社会調査論特講 池 周一郎
選択  2単位
【経営学専攻】 10-1-1350-0028-05

1. 授業の内容(Course Description)
 まず世論調査等や国勢調査などのさまざまな社会調査がどのような目的を持ち、どのように行われているかを解説し、その調査の精度を考える。その後、社会調査の社会科学における意義をあらためて検討し、モデル構築と因果関係の推測の問題、調査の設計などを、理論の実証を如何に行うのかという観点から解説する。それらの知識を背景として、社会調査の企画書を作成し、簡単な調査票調査を実施してみます。後期の統計学特講では、それらのデータ分析を行う予定です。
2.
授業の到達目標(Course Objectives)
 社会調査について専門的な知識を身に付け、社会調査の企画書を製作し、調査票が作成できて分析結果がイメージできることを目指します。
3.
成績評価方法(Grading Policy)
 宿題・課題の達成度40%、出席点60%として評価します。
4.
テキスト・参考文献(Textbooks)
 テキスト:『社会調査法入門』(有斐閣ブックス)盛山 和夫 著、有斐閣
5.
学生への要望・その他(Class Requirements)
 社会調査の本質的な理解を目指してともに学びたい。大学院の授業は教員とともに考えることに意義があります。
6.
授業の計画(Course Syllabus)
 第1部 序論
【第1回】
 社会調査とは何か?
  理論と社会調査
  社会科学のパラダイム
  社会理論の要素
【第2回】
  社会調査における因果関係
  決定論と社会科学
  個性記述的モデルと法則定立的モデルにおける因果関係
  因果関係の基準
【第3回】
  因果関係の推測問題
  間違った因果関係の推測
  変数の測定方法と相関関係のつながり
【第4回】
  研究の構図
  調査の3つの目的
  分析単位
  時間軸
【第5回】
 概念化、操作化
  概念化
  記述的および説明的研究における定義
  操作化
【第6回】
 標本抽出の起源
 標本抽出の歴史
 非確率抽出法
【第7回】
 確率抽出法の理論と論理
 確率論、標本分布、および標本誤差の推定
 母集団と標本抽出率
【第8回】
 調査設計
  調査設計の手順
  調査企画書
【第9回】
 企画書の発表会と調査企画の選定 
【第10回】
 調査票の作成(1)
【第11回】
 調査票の作成(2)
【第12回】
 調査票の作成(3)
【第13回】
 Web調査票による実査の結果の集計分析(1)
【第14回】
 Web調査票による実査の結果の集計分析(2)
【第15回】
 報告会